俺の中学校がテロリストに占拠されたのはどう考えてもテロリストが悪い!第44話。
「ささ!さ!」
廊下を歩く自衛隊ぽい人々をやりすごしながら、十文字マサルは、自分の教室。2年F組を目指していた。その時々で、隊員ぽい人々の言葉を聞き、だいたいのニュアンスは分かってきた。
言葉が正しいかはわからないが、軍事クーデターのようなモノが起きようとしているのじゃないだろうか。しかし、首都からも遠く、M県の県庁所在地S市の中でも、外れにある正臣町に彼らがいるのは分からなかった。
いったい、何が起きようとしているのか?
なんだかんだで、廊下の隅に隠れたり、トイレに入ったりしながら、F組まで戻ってきた。そっと、教室を覗いてみると、皆、あの跳ねっ返りのクラス委員、本庄真人までも、机の下に潜り込んでいる。
「そんな、地震の時じゃあるまいし。」
思わず声が出てしまう。しかし、気になるのは、教室には、先生の姿はなかった。マサルが教室を抜けて、もう三時間になるけれど、まだ、来ていないのか。それと、生徒以外に誰もいないということも気になるだ。全然、逃げ出せると思うのだけど…???
そう思って、教卓の辺りを見て、その意味が分かった。いったい何が起きていたのか!?
続く。
ルール。
- ブクマコメントで展開希望があったら、それに習って進んでいく。
- なかったら通常通りに進んでいく。