俺の中学校がテロリストに占拠されたのはどう考えてもテロリストが悪い!第74話。
大山田政吉は、アホだった。だから、女子中学生の甘い誘惑に、ホイホイと答えてしまったのである。その様子は、まさにホイホイ商事であった。
彼が何故、そもそも自衛官を志したのか、そして、何故、テロリストに身をやつしたのか?そのことも、いずれ、この物語の中で、語られる時があるのかも知れない。
「丁度、オレもヒマしていたんだ!UNO持っている!UNOやろうぜ!UNO!」
死亡フラグ。用具入れの中で、芍薬マサコは、測量用のポールを槍のように構えていた。
一方、右京マサルは、廊下で戦慄しっぱなしだった。あの女の子は誰だ?見覚えがある。これは、フラグ?恋愛フラグ?と思っていたら、名前も知らない、その女の子が発光したのである。それはエネルギーだった。
無駄に長く続いている小説。その初期に伏線として登場した少女。命名の掟に反した名前。勿論、過去を振り返れば、それは明らかなのだが、時間とは前に向かって動いているのだ。
発光する少女の中で覚悟が決まった。その瞬間に白い闇が、さっと晴れていった。すーと息を吸い、そして、小さな声で呟いた。
「私の名前は奥多摩マサ美。そう今日から、マサ美。」
古来、マナとは高次元のエネルギーを司り、それは「真名」とも呼ばれた。命名とは降臨の儀であるとも解釈される。何にしろ、この小説世界に第三の少女が再臨した瞬間だった。
どうしよう。後のこと何も考えてねーよ。トホホのホ。
続く。
ルール。
- ブクマコメントで展開希望があったら、それに習って進んでいく。
- なかったら通常通りに進んでいく。