俺の中学校がテロリストに占拠されたのはどう考えてもテロリストが悪い!第33話。
帝釈天マサコが答えを決められないままに時間だけが過ぎ、本当に大変なことになってきた。2年B組の委員長達は全員が、職員室に行き、帰ってこない。クラスには、豆煮大好き委員長のマサコしか残っていなかった。
自分も職員室に行くべきだろうか?そんな考えが去来するが、もしも、自分も職員室に行き、戻ってこなかったら、どうなるのだろうか?そう、B組の教室が空となるのだ。
空(そら)じゃあなくて、空(から)。勿論、香港のヒップホップグループのことではない。教室の中に誰もいなくなる、そんな状態だ。しかし、昔の人は、なぜ、スカイの空と、何もない状態の空を同じ漢字にしたのだろうか?
空には何もない。でも、そこには大気、つまり酸素をはじめとした原子や分子が詰まっているし、空の上には宇宙がある。宇宙には、ダークマターが満ち満ちているし、決して、何もない訳じゃあない。
しかし、東洋では、空は空っぽと表現された。もしくは、空っぽが空と表現された。なぜ、だろう?なぜ、太古の人は、そう表現したのか?動物の骨や、陶板、壁などに文字を刻んだろうか?
分からない、本当に分からない。その分からなさと比較するなら、今、正臣町で起きていること。正臣中学の状態なんてなんでもないのかも知れない…。
そこまで考えて、マサコはホッとしたのだが、危機は、もう教室の戸をそばだてた、廊下まで迫っていたのだった!
続く。
ルール。
- ブクマコメントで展開希望があったら、それに習って進んでいく。
- なかったら通常通りに進んでいく。