俺の中学校がテロリストに占拠されたのはどう考えてもテロリストが悪い!第34話。
本能寺マサルの限界は近かった。正臣町は、地理的には玄界灘には遠い。いや、限界と玄界灘の「げんかい」をあーだこーだ言う訳じゃあないですが、あの日以来、地名に対する印象も変わったな…とか。
そんなことを朦朧とする意識の中で、マサルは考えていたかどうかは定かではない。ただ、真っ白になった頭の中で、お釈迦様が現れて、ありがたい言葉を言ってくれたような気がする。
「ここで、我慢をしんぼうできなかったら、お前の人生終わるで。」
「は、はは、はいぃぃぃ!」
マサルは、お釈迦様にそう返事をしていたのか、それとも自分を鼓舞していたのか、それとも、声を出さないたまらなかったのか、定かではない。だが、脂汗はダラダラと落ち、水たまりができようしていた。
もうだめだ。我慢できない。そもそも授業だって始らない。トイレに行っても良いはずだ。そう、マサルは朝食で飲んだ牛乳と、登校途中に鼻緒商店の政次郎さんに貰った牛乳がストマックにヒットしてミゼラブルだったのである。
一応、授業中だから、クラス委員の仁徳天皇陵成一に、断りをいれにいく。
「委員長、ちょっとトイレに行ってきます。」
「許さん。」
!
…マサルは、この後どうなってしまうのか!?お釈迦様との約束は守れるのか!?
続く。
ルール。
- ブクマコメントで展開希望があったら、それに習って進んでいく。
- なかったら通常通りに進んでいく。