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起承転結を考えよう!脚本の書き方を再考

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はじめに(読み飛ばし可)

 少し前に『脚本の書き方』に関する記事を書いてました。

ちょっと、今日という時間の都合上、アウトライン…という感じになりそうです。
<中略>
 後は設定を作って、起承転結をつけて…。

 テーマと1シーンが出来たら、後は、そこに向かうように、設定を作って、登場人物を作って、起承転結をつけて…と、ちょっと乱暴ですね。ちょっとこの部分は、まだ、再考が出来ておりません。

脚本の書き方を再考する【111112blogマラソン】

 出、『起承転結』の部分が、ムニャムニャしていたので、その続きを(味をしめて)書いてみようかと。以前に、表ブログの方でも、『起承転結』の辺りに触れた記事を書いていたような気がしたのですが…

 読み返してみると、勢いだけで書いていて、超不親切でした。これはいかん。

起承転結の必要性

 そもそも『起承転結』とは?便利な便利なウィキペディアから転載。

起 → 物語の導入部。その物語にはどんな登場人物がいるか、どんな世界・時代に住んでいるのか、登場人物同士の関係はどんなものか、なぜその物語は始まるのかなど、これから物語を読む上で必要な知識を紹介する部分。

承 → 「承」は「受ける」を表し、「起」で提起した事柄を受け、さらに進めて理解を促し、物語の導入である「起」から、物語の核となる「転」へつなぐ役目を果たす部分。ここは単純に「起」で紹介した物語を進めるだけで、次に続く「転回」または「展開」が誤解されることがないように備えておくものであまり大きな展開はないのが普通。

転 → 物語の核となる部分。「ヤマ」ともいわれる、物語の中で最も盛り上がりを見せる部分。物語の中でも最も大きな転機を見せる部分であり、読者が知らなかった事柄や想起を超える展開をすることによって関心や興味を引く部分となる。

結 → 「オチ」とも呼ばれる部分で、物語が進んだ結果、「転」での結末が最終的にどうなったのかを描いて物語を締めくくる部分。

起承転結 - wikipedia

 とこんな感じです。適当に省略(やや改変)して書いてみると…

  1. 起 世界観や人物の紹介。
  2. 承 ストーリーが進行。
  3. 転 盛り上がる。
  4. 結 オチ。

 という感じでしょうか。盛り上がるとは、つまり『クライマックス』ですね。で、私は、脚本を書く時は、『起承転結』を意識することを強くおススメします。なぜなら、方針を決めないで脚本を書くと、向かう方向に向かわなかったり、ページ配分とか、わやくちゃになることがあるからです。起承転結なら4つのパートで方針を考えられます。

 最初は書くに任せるというのも良いですが(私はそうしてました)、どこかで『起承転結』を意識したディレクション作業が必要だと思います。後、起承転結を意識した方が、無難な脚本の作りになると思います。それでも、そういうのを無茶苦茶にした脚本を書きたい!という情熱や強い欲求がある人は…多分、このエントリを読むまでもなく、脚本が完成しているでしょう。

脚本の粗筋を起承転結に基づいて考える

 冒頭で紹介した、前回の記事で脚本で伝えたいテーマが決まっているモノとします。テーマがなくて、漠然と「感動できる脚本を書きたい」とか思ってたら、頑張ってテーマを考えた方が良いでしょう。

 前回の記事で、テーマ以上のことをムニャムニャしてしまったのは、テーマや、そこから生まれるストーリーは十人十色、千差万別なので、説明しにくいよな…と思考停止したことが原因です。なので、適当に『生命の尊さ』をテーマにして、起承転結を元に粗筋を考えてみます。

  1. 起 舞台は中学校。文化祭に向けてクラスは準備中。目玉企画は『ベストカップルコンテスト。主人公は片思い中で、ドキドキ・ドギマギしている。主人公、ヒロイン、その他クラスメイト、教員などが登場人物。
  2. 承 ある日突然、テロリストが中学校を占拠。偶然、トイレに籠もっていた主人公は、難を逃れる。持ち前の知略を巡らし、1人ずつテロリスト達を倒していく。
  3. 転 テロリストのリーダーは業を煮やし、ヒロインを使い、主人公を炙り出そうとする。凶弾に倒れる親友。リーダーとの対峙。『生命の尊さ』を熱く語る。
  4. 結 ヒロインを助け出す。親友は実は生きていて、体育館に既に備え付けられていたクス玉を割る。へへ、とんだベストカップルコンテストだぜ…。終了。

 …(・ω・)。例がちょっと偏ってますが…この後、起承転結のそれぞれのパートで必要な要素を書き出して、それらを拾いながら、台詞やト書きで繋げていけば、やがて、脚本が完成となる訳です。↑の厨全開の粗筋でも、何か書けそうな気がしません?そうでもないですか?

 後、↑の例ですが、例えば、『テロリストが学校を占拠!』を『起』においてスタートさせることも出来ると思います。その場合は『承』の当りを進行させながら、人物紹介も兼ねる…という感じでしょうか。

起承転結の研究(余談)

 もしも、継続的に脚本を書こうと思っているなら、自分の好きな既存作品の起承転結とか、ストーリーの進み方・構造とかを研究すると、非常に勉強になります。面白い物語の形みたいなモノが出てきます。

 ちなみにジブリ映画をストーリーの進行などを考えると、『関係性や善悪がグイっと入れ替わる』シーンがあって、身震いするくらいに感動できます。『風の谷のナウシカ』なら、ペジテ市に到着したあたりだと思います。やばいです。

 ラピュタなら「シータを助けに要塞に向かう」あたり。何回も見ていると、ドーラさん達が仲間になることは既に分かってますけど…今まで敵だと思っていた空賊達が仲間になる!ということで、関係性がグイっ!と動きます。燃えます。初めて見た時の驚きを思い出したい。


 差て。起承転結を研究するなら、漫画なら読切漫画。アニメなら一話完結のストーリー。映画なら…映画だったら大体大丈夫かな。連載漫画や、シリーズのアニメは、また、「次回への導入(引き)」とか、また、違う文法で描かれていると思うので…。


 最近、ジャンプに掲載された読切漫画では横田卓馬先生の『競技ダンス部へようこそ』が、とても好きでした。(参考 競技ダンス部へようこそ(横田卓馬)は優しい物語である(ジャンプ46号感想extra)

 なのでその起承転結をまとめてみます。

  1. 起 舞台は高校。競技ダンス部のクラブ紹介をみる主人公。女性との触れあいを求めて、主人公は競技ダンス部に興味を持つ。主人公は、女の子と触れ合うことに苦手意識を持っている。
  2. 承 入部した主人公。同じく新入部員はヒロインの女の子のみ。先輩も良い人達で、ダンスの技術、クラブの人間関係も爽やかに築かれていく。文化祭でのイベントでのデモンストレーションが決まる。
  3. 転 文化祭当日。出番を直前にして、周囲の何気ない一言が突き刺さり、逃げ出してしまうヒロイン。ヒロインは主人公と同様に異性への苦手意識を持っていた。それを不器用な言葉で、不器用に、ただし、情熱的に勇気付ける主人公。
  4. 結 無事、文化祭は終了して、駅のホームで手を取り合って踊っちゃう主人公とヒロイン。

 これは、想像ですが、おそらく『転』の部分が描きたいテーマ、シーンが凝縮されているのじゃないかな?と思いました。想像ですけど、『転』の部分があって、競技ダンスという題材が決まったのじゃないかなーと。なかなかの名作なので、2011年ジャンプ46号を喫茶店などで探されてみては???

週刊少年ジャンプ 2011年11月7日号 NO.46

週刊少年ジャンプ 2011年11月7日号 NO.46

 話が、ちょっとそれましたが、好きな映画とかがあったら、何十回と「面白さの研究」をするために見返したら、非常に創作に関して勉強になる…と誰か偉い人が言われておりました。

おわりに

 このエントリを書いてみて…『テーマから舞台設定や登場人物を導き出す』ことや、前述の・・・

起承転結のそれぞれのパートで必要な要素を書き出して、それらを拾いながら、台詞やト書きで繋げていけば、やがて、脚本が完成となる訳です。

 の部分には、まだ、解説の余地があるのかな?と思いました。舞台設定や登場人物は、テーマから連続して出て来る気がするのですが、『それぞれのパートで必要な要素を書き出し』というのは、書いたことある人じゃないと、想像がつかないのかな?とか。

 でも、このエントリを書いている時点では、むにゃむにゃしているので、次にこのエントリの続きを書くことがあれば、その辺りを書こうかと思ってるんよ。こまねち。