TPPを農業分野から考えると、穀物、野菜、果物等々、栽培している農薬の違いとか、運んでくる際のポストハーベストであるとか、はたまた、遺伝子組み換えであるとか…食の安全のことが挙げられます。
私も、遺伝子組み換えには(ある程度)肯定的なのですが、ポストハーベストは、輸入するにも、輸出するにも、大丈夫かいな?と思っています。が、はたと、「食の安全」と言われた時に、ちょっと分からなくなることがあります。
以下がそれです。
1952年 男61.9 女65.5
1980年 男73.35 女78.76
2003年 男78.36 女85.33
これは、平均寿命の推移の表から、私の母親が生まれた年、私が生まれた年、表の最新の情報を抜粋・編集したものです。まぁ、多くの人が知る通り、平均寿命は昔に比べると、随分と延びてきています。
で、食の安全?になるのですが、平均寿命が延びてきたのは、医療技術の向上とか色んな要素があると思いますが、食べ物に関して言えば、栄養の改善であるとか、調理の改善(減塩等)などが思い浮びます。
そう考えた時に、農産物の輸入も、そこに関係している筈で、実際に輸入される農産物が、どれくらい危険か…という問題を度外視しても、少なくとも、寿命は延びてきた…と。外国の農産物が入って来なかったら、もっと、寿命が延びていた…というのは分かりませんが、現在の、食べ物が溢れかえっているライフスタイルも一助になっているのじゃ?と思います。自給できない品目も多い訳で、輸入されているから、食べ物の量が確保されているのでは…???
だから、「農薬とかの健康被害は寿命に関係してないっぽいから、気にしなくていいんじゃねーの?!」(この文章を締めよう)と思ったのですが、よくよく考えると、薄識の私でも、イタイイタイ病、水俣病、カミネ油症事件…などなど、食品が引き起こした健康被害のことは知っているので、そんなに簡単には、突っぱねることは出来ないと、思いなおしました。
相変わらず私は、TPP加入には反対の立場なのですが、反対されてる知識人の人に、「食の安全」の部分で、「でも日本人の寿命は延びてきましたが?」と質問してみたいな…と思いました。どんな答えが返って来るのだろうか。死因の部分を考えると、癌や生活習慣病に起因するモノなどは増えているのだと思いますが、それは、人口の推移と寿命の推移と連関してきそうですしね。
ちなみに母親に「寿命延びてきたよね?」と聞いてみると、答えは特にありませんでした。こまねち。