それがちょっと曇りで、雨が降ったり降らなかったり…。時間帯も夕方だから、御所に人は少ない。視界のほとんどが、壁と地面と空と樹に覆われて、贅沢だな…と思う。
しかし、同時に、道の果ての米粒のような人影が、実は、妖怪だったらどうしようか…などという気持ちが沸いてくる。
別に怖くはないけど。もしも、自分が子どもの頃に、こういう空間に放り出されたら、怖かったと思う。
私が思うに、碁盤目状の路とか、角ごとに地蔵がある路地とか、地蔵盆とか、お寺とか、神社で、京都市内、洛中には、術結界が発生しているから、妖怪とか出ないのだと思う。
年に何回か、お坊さんが、声を上げながら托鉢をしているのは、結界の綻びを探しているのだと思う。
- 作者: 椎橋寛
- 出版社/メーカー: 集英社
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なんだかんだで、マンガの中とかで、京都が特殊な都市と描かれるのは、そういう雰囲気があるからだと思う。だがしかし、知って欲しい。京都=京都市というのは、一つのエゴで、京都府には京都市以外の市町村は沢山あり。数だけで言えば、京都市よりも多い筈。
そして、京都市に来た際は、地下鉄とかも利用して欲しい。
こまねち。