はじめに
昨晩の一日前の晩、なんとなく、うる星やつらの15巻を読んだ。
- 作者: 高橋留美子
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 1983/03
- メディア: コミック
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それで思ったのは、「面白い…だが、この面白さの感想は書けない。」ということだった。私は、週刊少年ジャンプの感想を執拗に書いているけど、そこで培った漫画の感想能力がまるで、役に立たない…という感じだった。
面白いけど、この面白さを文章に表現出来ない…という感じだろうか。
タイミングの妙
島本和彦先生の『アオイホノオ』の中では、高橋留美子作品は、タイミングの面白さで成り立っている…という話が出てきた。
- 作者: 島本和彦
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2008/02/05
- メディア: コミック
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それを読んでいたから、タイミングの妙というのが、非常に良く分かる。だが、それすらも感想を書くのは、難しい。会話の中のタイミング、冷静な熱さによるスルー…とでも言おうモノか…。そういう部分がとても面白い。
勿論、分かりやすいボケとツッコミもあるのだけど、それも、そのために描かれている感じがある。会話の切り替えし等々…全てのキャラがボケでありツッコミとしたら、それは、ボケとツッコミという概念では説明できない気がする。
基本的に1話完結。
今のジャンプの連載は、シリーズ構成をする連載の方が多いのじゃないか?と思う。うる星やつらも、シリーズの話もあるけど、一話完結の話も多い。どちらも、マンガなのだけど、一話完結の話が多いから、『読み物』という印象を受ける。
壮大な引きや、迫力のある大ゴマ、見開きがなくとも、すらすらふんふんと楽しんで読める感じ。今のジャンプ連載陣で、共通するモノを挙げるなら、スケット・ダンスかな?と思った。
- 作者: 篠原健太
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2011/11/04
- メディア: コミック
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まぁ、学園物という共通点が大きいのかも知れませんが…。
古さを感じない。
うる星やつらは、1970年代後半から1980年代の作品なのだけど、今、読んでも古さを感じなかった。よくよく考えれば、携帯電話も出てこないし、DVDとかも出てこない。作中の映像再生機はβ風にも見える機械も出てきてた。
実際に、私の高校時代と比べたら、彼らの高校生活は、私よりも約15年も前で、そもそも、今は2011年な訳だが…。
私は、うる星やつらをこれまでの人生で何回も読み返しているので、慣れてしまった部分もあるのかも知れないけど、学園ラブコメというジャンル、そして、絶妙なタイミング、そういう業が現在の漫画と比べても、全然、遜色がないからかな…と思いました。
おわりに
昨晩は、16巻を読んだ。
- 作者: 高橋留美子
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 1983/05
- メディア: コミック
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巻末の当時の既刊情報を眺めていると、圧倒的にジャンプ漫画を多く読んでいーる私だけど、サンデー作品も昔の作品から読んでみるのもいいかな?と思った。
高橋留美子先生の作品も(ほぼ)『うる星やつら』しか持ってないし、『らんま1/2』を紐解いてみても良いのじゃないかな、と思った。こまねち。