俺の中学校がテロリストに占拠されたのはどう考えてもテロリストが悪い!第52話。
本醸造マサコは考えていた。どうすれば、海千山千。手練足タレの元自衛官から、中学二年生の美少女が、柔道の金メダルよろしく一本を取ることができるのか?
一本バンビ。
いや、そういう話じゃあない。仮に私が柔道部だとしても、彼らは元とは言え自衛隊員。敵う訳がないのだ。そして、私は、そもそも柔道部員じゃあない。焼き魚の焦げを監視する委員の委員長であっても、何も部活をしてなかったことを公開した。
運動系の部活に入っていれば!
マサコは、高校に進学したら、何か部活を始めようと思った。例えば、陸上部とか、弓道部とか……しんどいな。マンガ研究会とかで、研究ばかりをしていて、マンガを描かないとか、楽そうで良いかも知れない。
その頃、本味醂マサルは、一本の藁を手に入れるために、玄関を目指して、ソロリソロリと歩いていた。一本の藁を彼らの武器、MSMS-800に交換することが出来れば…。
わらしべ長者的発想。
マサルは、その作戦に一縷の望みをかけることにした。先ず、藁を手に入れる。アブを捕まえる。それを蜜柑と交換する……10回くらい繰り返すと、きっと、自動小銃になるだろう。
最初に交換するのが蜜柑だけに、甘い考えかも知れない。しかし、この街の、ひいてはこの世界の命運は、この少年の手にかかっていると言っても過言じゃあなかった。
一体、どうなってしまうのか…!?
続く。
ルール。
- ブクマコメントで展開希望があったら、それに習って進んでいく。
- なかったら通常通りに進んでいく。