俺の中学校がテロリストに占拠されたのはどう考えてもテロリストが悪い!第55話。
晴天の霹靂。あるいは、晴天の霹靂。目の前でわらわらと藁が燃える(笑)を見て、西本願寺マサルは、絶望していた。これで、彼のわらしべ長者的MS-8900の奪還計画は、瓦解したのである。
奪還と言っても、奪われた訳じゃあない。そういう意味では、搾取と言えるかも知れない。いいや、違う…。
同じ頃、東加古川駅マサコは、校長室で、テロリストのリーダー、烏丸御池政次郎のつまらない話を聞き終えようとしていた。校長室は、奴らの作戦本部。これから、彼女は、屋上にある用具小屋に軟禁されようとしている。
「絶対に、隙を見つけて逃げ出してやる!」
マサコは、心の中で、そうシャウトしていた。
燃える藁を見て、惚けていたマサルは、とぼとぼと校舎に戻る。もう、隠れることも忘れていたのだけど、見つからなかったのは、運が良かった。
どうしよう。どうしようか。マサルは、藁の熱気に当てられ、もようおしていた。だから、トイレに向かった。帰巣本能というべきものかも知れない。思えば、彼は鍵っ子だった。
しかし、そのトイレで、彼の人生を別ける大事件が起きるのである!何が起きるのだろうか!?
続く。
ルール。
- ブクマコメントで展開希望があったら、それに習って進んでいく。
- なかったら通常通りに進んでいく。