俺の中学校がテロリストに占拠されたのはどう考えてもテロリストが悪い!第46話。
2年G組。つまり、大徳寺マサルのクラスには異様な雰囲気が立ちこめていたい。教卓に本来いるべきである教師。英語教師の連獅子雅治の姿はなく、そこには…。
迷彩柄の制服、戦闘服を着た、まるで自衛隊、もしくはレンジャー部隊とおぼしき男が立っているじゃないか。しかも、その手には、ライフルを持っていた。マサルは、それを知らなかったが、そのライフルは軍用銃としては世界最高水準のマッサMS-MSMS49だった。弾速に定評がある。
朝食の牛乳が悪くなってなかったら…と思うと背筋に寒気が走る。お腹には、冷や汗がすっと流れた。しかし、どこで、何が繋がっているか分からないモノだ。もしも、マサルの胃腸が強かったとしたら、自分のあの教室の中にいたのだ。
しかし、本の数分前には、いや、正確には数時間前には、紙があるかないか、そんなことにハラハラしていたことが信じられない。しかし、今は、別のことでハラハラしている。
この時、既にマサルは、頭の中にある可能性を考えていたのだが、それはどうやら現実になってしまったようだ。なんらかの政府団体。つまり、警察や自衛隊のように軍事機能を持つ組織が、氾濫、反乱を起こした。つまり…。
「クーデター…。」
マサルは、ついそう呟いたが、その現実味のなさが、自分の身体の中に響いたようにも思えた。正臣町で、クーデターが起きていたのである。
続く。
ルール。
- ブクマコメントで展開希望があったら、それに習って進んでいく。
- なかったら通常通りに進んでいく。