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花のようなわたしたち(青木ミズ)感想『百合漫画、事件はなく、イベントなく、学校の外で物語が少し前向きに動く最高読切』ジャンププラス感想2024年【ネタバレ注意】

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花のようなわたしたち(青木ミズ)感想。空気のような百合漫画。大きな事件もなく、大きなイベントもなく。ただ出会いが生活を変えて行く。この漫画の楽しみ方を訓練してないが楽しめたし、はてなスターもたくさん集まった。

2024/8/31に書く「花のようなわたしたち(青木ミズ)」の感想。果たして、感想を書けるだろうか。ジャンププラスは、百合の漫画がとても多いレズビアン。

Oh…れずびあ~ん。とか言いたくなる。ちなみに、同じ作者の人は、前作の読切も女性同士の関係性、過剰な絶食、ダイエットなどをテーマにした百合というよりは、なかなかキツい読切を発表されていた。

空気のような百合漫画。

冒頭、主人公が恋人から振られるところから始まる。これが女性カップルだ。そして、女性同士で付き合っていることに、本人含めて、誰も何も言わない。女子高とかではなくて、男子生徒もいる。

主人公がレズビアンという描写もなく、男性が苦手という描写もなく、そのあたりに触れられることはないけど、物語の中核となるキャラ、隣の席の秀才のナスさん、母親、主人公などは女性キャラだ。

大きな事件もなく、大きなイベントもなく。

冒頭で女性同士の交際が破局する以外は、大きなイベントも事件もない。主人公は、学校で過ごしにくさを感じているが、いじめられている訳ではない。ただ、周囲の人間に積極的に関わろうとせず、一人でいる時間を好む。

実際、破局こそしたけど、女性同士の交際は、振った相手からの申し出だったようで、容姿は美人で、いじめの対象になるような悲惨さはない。

ただ、学校での時間。家庭での時間に過ごしにくさを感じる。おそらく、シングルマザー家庭と思われ、徹底的に、主人公の周囲に男の影がない。

ただ出会いが生活を変えて行く。

学校では秀才で人気者。明るく努力家のナスさんと、学校の外、主人公のバイト先で出会ったことが、この読切の中の最大のイベントだろう。ただ、出会うだけである。

そして、人気者であるはずのナスさんも、学校生活に居心地の悪さを感じていることが、主人公の中の何かが動き出したキッカケであった。

漫画の中で言及されてないが、ナスさんが、お弁当を早弁して、学校での宿題を授業中に終え、昼休みを塾の予習に当てているのは、周囲の人間から昼食を誘われるのをバリヤーしているのでは?と思えた。

主人公と違って、明るく振舞い、周囲に人が集まり、先生からの信頼も厚く、リア充だと思われたナスさんも、学校生活に窮屈さを感じていた。この読切は、本当に事件が起きない。

そして、主要キャラが二人とも、心を休める場所を学校の外に設けているのが、特徴的なのじゃないだろうか。主人公は、ナスさんと学校の外で出会ったことで、生活の中での前向きな小さな変化が生まれた。学校という場がマイナスとしか描かれてないのが特徴的だと思った。

この漫画の楽しみ方を訓練してないが楽しめたし、はてなスターもたくさん集まった。

そもそもこの読切には、扉絵とか、それに伴うタイトルコールがなかった。事件もなかった。大きなイベントもなかった。だけど、ずっと最後まで読めたし、面白かった。

これまでになかった漫画体験だと思ったので、そのようにブコメを書いたら、スターが集まった。同じように思った奴らが、けっこういたんだと思う。

花のようなわたしたち - 青木ミズ | 少年ジャンプ+

なんだこれは…!!!この漫画の楽しみ方を私は訓練受けてないが、最後まで読んでしまった。後、50ページあっても良かった。/扉絵がないのも当初は困惑した。意図的なのかは分からんけど。

2024/08/31 02:52