魔男のイチ1話「イチ」(西修×宇佐崎しろ)感想。
2024/9/9に書いた。極東ネクロマンス、さいくるびよりが終わり新連載が始まった。アクタージュの宇佐崎しろ先生と、西修先生というジャンプでは知らない原作者の新連載。
原作者の西修氏はチャンピオンで連載中で女性じゃねーの。
『魔入りました!入間くん』という作品の作者だけど、こちらの作品はチャンピオンで連載中だそうな。ということは、集英社とは専属契約してないって感じだろうか。
名前は男性的だけど女性だそうな。作画の宇佐崎しろ先生も女性だから、女性同士でコンビとなったのだろう。アクタージュのマツキタツヤ氏が、最悪なことになったから。
WJ編集部は巨人軍みたいになってきたな。
原作というポジションであるが、秋田書店が育てた漫画家さんを引っ張ってきたら、即戦力なのは間違いないけど、ジャンプだけを愛している身としては、そういうやり方に疑問はある。
打ち切りで終わっても、ジャンプが育てた「さいくるびより」の方が好きだ。願いのアストロも、東京リベンジャーズの作者だし、どういうことなのか。
内容はギンカとリューナ&アンデッドアンラックで目新しさはない。
とてもジャンプらしい設定の漫画が始まったな。魔法が題材だけど、ブラッククローバー、マッシュル、ウィッチウォッチじゃなくて、ジャンプで言うならギンカとリューナが近く感じた。
そして、魔法というクリーチャーをハンティングして、能力を得る部分は、アンデッドアンラックのUMAだけ抽出した感じがある。否定者とか、神とか、ループとかは出てこないだろうけど。
他にも「ぽさ」はたくさんあり、全く新しい作品が始まったというより、知ってるパーツがパッチワークで出てきた新連載という感じ。アイスヘッドギルぽさもあるかも。
だけど、作家人気だけでも続きそう。
ぶっちゃけ、目新しさのないパッチワークな新連載は打ち切りで終わることが多い。マッシュルも、めちゃくちゃパッチワークだけど、あれは人気作になったから、すべてがそうではないと思える。
で、ヒロアカが終わり、呪術廻戦も近々終わる冷え切った連載陣では、作家人気があるってだけで強みなのじゃないかと思う。だから、打ち切りは回避しそうな気がするけど、だったら、そこまで冷え切る前に、テンマクキネマ、アスミカケルなどは、もうちょっと編集部でプッシュすべきだったのじゃないか?と思う。
附田悠斗、佐伯俊、川田…とジャンプが育て、ジャンプに一つの時代を作った作家を打ち切って、他の雑誌から引っ張ってきた作家を重宝するってのは、短期的には成立しても、長期的に見ればWJブランドの価値を損なっているのじゃないか?と思う。
最後にまとめると、面白さは普通だけど、他の連載作品が弱いから、アストロと一緒に打ち切りの土俵際で粘り続けそう。ジャンプ育ちの作家の漫画が読みたいよー。