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モンスターペアレントというはけ口・いいとものギリの告白を視聴して。

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 今日、「笑っていいとも」を見ていると、モンスターペアレント被害にあっている高校教師が二人、出演されて、匿名で、声を変えて、苦労話をされていた。私は、「自分の子どもが休んだ分の補講を要求するとか、とんだモンスターペアレントがいるのだな。」とか、「モンスターペアレントが出現する社会背景の醸成には、我々も関係しているのじゃないかな?」と思って、ツイッターしていた。


 しばらくすると、傍らで父親が憤りだした。「酷い番組である」と。父親の意見をかいつまむと…

  • 匿名であれ一方的な立場で発言するのはフェアじゃない。
    • 話題になっているモンスターペアレントの人は、反論したくても、その場にいないから、反論出来ない。
    • 本人の特定は難しいにしろ、自分の行動、発言が公共の電波で流されてしまっている。
    • 高校教師は、匿名で、顔も出てないけど、年齢と担当教科は出ているから、話題とされている本人なら「自分のことだ!」と分かるだろう。
    • もしも放送をみて、アルタに乱入したとして、その人の発言は放送されるのか?
      • 裁判ですら、公平性が問題になっている…とか。


 という感じだろうか?言外に「子を思う親の気持ちに何が悪い!」という感じがあったような気がするが、その辺りはスルー。「楽しんでTVを見ているのに、何を言うてるねん」と思ったところもあるけど、これは、ちょっと考えてみないといけない気がした。



 モンスターペアレントという言葉で、教師、学校側にとって迷惑な親が絶対的な社会悪になってしまっていないだろうか?


 確かに、いいともで話題になっていたことは、一般的な良識から考えると、「おかしい」と思えることが多かった。

  • 子どもが休んだから、その分の本人のためだけの補講を要求。
  • プライバシーの問題があるから、修学旅行で自分の子どもだけシングルルームに。
  • 休んだ分は授業料を返してくれ。


 と覚えている範囲で、こんなモノだ。確かに、おかしい…と思う。しかし、訴えた本人達は、きっと、本気で、出演者、会場の「どしぇぇぇー」という反応をみて、どう思うのか?「自分がおかしい」と内省するのか、「何かおかしいことがあるのか?」と、自分の意見の正当性を主張するのか?

 父親は、やり玉になるだけなって、反応、反論が出来ない…という部分に憤りを感じていたのだろう。



 途中で父親の意見がはさまったのだけど、私が考えていたのは、モンスターペアレントが生まれる社会も、皆で作り上げている…ということだった。例えば、それは、大手企業、チェーン店がいう「顧客満足主義」などの氾濫とかも関係しているのじゃないだろうか。「お客様は神様!」という過剰な主張が、過剰解釈され、学校に通わせている親も「お客様」という勘違いが生まれているような…。

 確かに、学校には授業料を払っている訳だけど、飲食店・客との関係とは、随分とニュアンスが違うハズだ、学校と生徒と親の関係は。税金とかをやりくいして、学校が基本無料になれば、意識は変わるだろうか?


 いや、公立の小中学校でも、モンスターペアレントとか言うか。


 話はそれたけど、顧客満足とか、お客様は神様…という意識が一般化し過ぎているせいもあるのじゃないだろうか。一度、売る側にいたことがあるから、その考えが、働いている側には、限りなく迷惑だ!と思いながら、働いていたが…。



 また、それらと連関しているかも知れないけど、世の中全体の雰囲気として、「言った者勝ち!」とか、「求めるだけ求めて相手に考えさせろ!」というような風潮はあると思う。親・学校という関係に限らず、多くのことがモンスター化しているように思えるのだ。

 繰り返しになるけど、そんな中で、モンスターペアレントという言葉で、教師、学校側にとって迷惑な親が絶対的な社会悪になってしまっていないだろうか?だから、TVではゴロツキやチンピラを紹介する感じで、困った親の情報を電波に乗せている感じがするけど、それらの発言、行動は、社会的病理、社会全体が病にかかっている一端として、もっと、根本的な人の暮らしの変化とか、現代社会の人間関係のあり方とか…そういうことに着目しないと、モンスターというラベリングにより、安心、加速、延焼していくのじゃないだろうか?


 「これだけ突飛な意見を言う人がいるなら、自分はマシな方」とか、「自分と同じ考え方をする人がいる」とか、そんなことばかりが広がって行くような…。



 残念ながら、私は、独身だし、当然子どももいないから、子どもがいる環境、他の親御さんとの関係、学校との関係…という中にいないから、外から考えることしかできないけど、これから親になる可能性もある…としたら、身近な問題として、考えることが出来るだろうか?

 少なくとも、こんな風に考えたから、今後は、「モンスターペアレント、わろすわろすわろすwww」で済まさないように、考えるべきことなのじゃないか?と思いました。


 書き忘れ。最初に感じて、最後に書くことになった疑問。「モンスターペアレントって本当にいるの?」。こまねち。