俺の中学校がテロリストに占拠されたのはどう考えてもテロリストが悪い!第18話。
正臣町の歴史とは、つまり、正臣米の歴史であったと言って過言ではない。その禍根が、現代にも残っているとするならば、やはり、米・麦・芋大戦が大きく関係していると思われるが、今、語るべきことではない。
正臣中学の警備員。花山田将彦が行方をくらました時、正臣駅では不思議な集団が現れていた。それは、平日なのにスーツを着て、そして、黒塗りの高級車を乗り回す。そういう怪しさじゃあない。
本来は、日本において。M県S市という地域においても、非常時じゃないと出動しない部隊。そのジープが、何台か乗り繋いでいたのである。あの日から、数年経ち、そのような姿もあまり見られない…と思っていたのだが。
ただ、ジープには『演習中』と、横断幕がかかっていた。
将彦氏が行方不明になったことは、それと直接的に関係しているかは分からないが、ただ、この街、正臣町に何かが起きようとしていたことは、間違いなさそうだ。かつて、街を二分した米・麦事変に継ぐ、何かが…。
そんなことはつゆしらず、主人公こと山田錦マサルは、もう、お昼になったのに、ゆうゆうとクラスに入った。すると、まだ不思議なことはなかった。昼休みだから、クラスメイトは弁当を食べている。
4時間目は英語の授業だった。その途中で入っていたら、あの担任の正田昌男先生は、きっと怒り狂ったに違いない。午後からの授業に、何食わぬ顔で参加しよう。
マサルは、そう楽観していた。
続く。
ルール。
- ブクマコメントで展開希望があったら、それに習って進んでいく。
- なかったら通常通りに進んでいく。