俺の中学校がテロリストに占拠されたのはどう考えてもテロリストが悪い!第42話。
「君は、正臣米のことは知っているか?」
まるで自分が校長になったかのような立ち振る舞いで、テロリストのリーダー、本能寺政次郎は言った。
「正臣米って、正臣町の名産のあの?お米の?」
「こら!女の子がはしたない!おライスって言いなさい!」
口を挟んできたのは、政次郎の参謀、吉田山正次だった。
「正次、別にいい。」
政次郎が、さっと手を上げると、正次は直ぐに黙った。どうやら、この組織は完璧なまでにトップダウンが徹底されているようだ。
「…で、正臣米が何なの?」
「美味しい米だよね。特に、それを使った名産の正臣稲荷は格別な味だね。」
「そうだけど?それが何?」
「我々は、政府の転覆を狙っている。」
「???」
正臣米と政府と、それがどうつながるのか?近衛町マサコは、意味が分からなかった。だけど、このテロリスト達は、何か目的があって、正臣中学にやってきたのは、間違いなかったようだ。
平等院鳳凰堂マサルは、まだ廊下の様子を伺っていた。
「建物の中で迷彩ってどうなん。」
こういうツッコミは、ちょっと、こち亀的だけど。廊下を歩く自衛隊っぽい人々の格好は、まるで校舎の景色からは浮いている。そんな風に突っ込めるのは、まだ、マサルの心に余裕があったのかも知れない。
本当の地獄はこれからだ…!?一体、何が起ころうとしているのか?
続く。
ルール。
- ブクマコメントで展開希望があったら、それに習って進んでいく。
- なかったら通常通りに進んでいく。