俺の中学校がテロリストに占拠されたのはどう考えてもテロリストが悪い!第14話。
正臣中学の守衛、大山田将彦。32歳。独身。今まで、守衛の仕事を欠勤したことないだけが、彼の誇りであった。いや、他にも足が早いとか、誇りは沢山あるのだが、彼は、大きなことは、小さく。そういう男だった。寡黙な男だった。
マサコと、マサルは、若干の違和感を感じていたが、それは言語化されて、脳内には再生されなかった。もしかしたら、トイレとかに行っていたのかも知れない。この日、将彦氏に何があったのか?
それは、この物語がラストに近づく頃に分かるのかも知れないし、分からないのかも知れない。
ただ、この日、将彦氏は欠勤した訳じゃあなく、通常通り、朝の6時に正臣中学に出勤しており、生徒達もその姿を確認していた。柾山校長が出勤する9時頃も、校門をあけて迎えている。これは、性的な意味ではない。
9時から、マサコとマサルが遅い登校を決め込むあいだ。校門を通った生徒はなく、また、田んぼの真ん中にある立地ゆえ、人通りもなかった。その間、彼の姿を見ていたといえば、たわわに稔った正臣米くらいであろうか。
日本一、いや、世界一の米。正臣米だけが、答えを、真実を知っている!くそー!ライスの言葉が分かったら!これは、こめった。
こめった…。
続く。
ルール。
- ブクマコメントで展開希望があったら、それに習って進んでいく。
- なかったら通常通りに進んでいく。