俺の中学校がテロリストに占拠されたのはどう考えてもテロリストが悪い!第13話。
まるでいくつかの世界を巡ってきたような。そんな気分だった。思考の流れは宇宙だ。光の速度、ほんの数秒が数時間に感じることもある。だとしたら、学校までの登校が、数日に渡っていたとしても、不思議じゃあない。
あくまで、思考の流れ、なのだが。マサコも、マサルも色々なことを考えながら、等々、校門に着く。校門についた。これが、最終章序章であることは、二人は知る由もなかった。
二人以外、誰もいない。それもそのはず。もう昼休みの手前。昼を過ぎて登校してくる生徒と言えば、御前中に病院にいった者とか、その他用事のある人間だろう。朝ご飯を食べるか食べないかで、議論をした挙句。登校するのがウヤムヤになって、昼過ぎに登校する人間など、1000万年に及ぶ正臣町の歴史の中でも、8人しかいない。
その8人のうち二人が、マサコとマサルなのである。これが、何かの偶然であろうか?いいや、偶然ではない。偶然であってはならないのだ。天の上の神様は、クシャミとアクビを同時にしながら、そう思った。もちろん、神様が、そこにおわせば…の話である。
しかし、時間が昼前であっても、いつもと様子が違う。何かが違った。そう、いつも門の前の詰め所にいる守衛さんがいない。のである。正臣中に、もう5年も勤めている超A級の守衛。大山田将彦。42歳。その人がいなかったのである。
将彦は、いったい、どこに行ってしまったのだろうか?
続く。
ルール。
- ブクマコメントで展開希望があったら、それに習って進んでいく。
- なかったら通常通りに進んでいく。