鈴木陸人「人形、動く」感想。世界観分からん。遺産という兵器が分からん。絵で状況が分からん。夜遊び主人公のモチベーションも分からん。作者の中のドロリとしたパッション。
2024/8/20のジャンプ感想日記。ブログトレーニングのつもりで、ジャンププラスの作品の感想を書いてみる。
作品に思い入れがある訳じゃない。
鈴木陸人「人形、動く」感想。
作者の名前は、どこかで見た気がする。GIGAとか増刊かもしれない。
世界観分からん。
ありがちな方法だけど、冒頭に1ページくらいで、世界観の説明、小説の書き出しみたいなのは、有効だと分かった。
そういう話なんだな…という心と漫画脳の準備が整う。主人公の祖母が作った「人形」が治安とモラルを暴力で管理している世界のようだけど、よく分からんことが多い。
遺産という兵器が分からん。
人間が搭乗するタイプの兵器だけど、最終的な搭乗ポジション、途中経過が分からず、どのように駆動し、どのような攻撃性能を持ってるのかも、わからない。
祖母が作り出したディストピアだけど、孫に忖度して対抗できる兵器を作ったらしい。忖度の言葉の使い方を間違っている。
絵で状況が分からん。
「人形」が行う殺戮とか、バトルとか、時間経過とか、状況の変化とか、そういうのが徹底的に分からん。作者は分かってるんだろうけど、分からん。
絵の上手い下手じゃあなくて、とにかく分からん。
夜遊び主人公のモチベーションも分からん。
もう一人の主人公は、人形が禁止している夜遊びをしている。ちょっとだけ夜遊びして、すぐに帰ることで、世界に反逆している。よく分からん。
寝床は、地下にあったり、物語を通じて、なんらかのカタルシスに達しているようだけど、よく分からん。
バトルの話っぽいけど、心意気や生き様で終わった感じがある。
作者の中のドロリとしたパッション。
漫画の面白さや、技巧、分かりやすさでは、ことごとく失敗しているけど、それでも何かを伝えたいというパッションがあるし、作者本人も自身の実相が分かってないかもしれない。
なんか、スゴい内面そう…とは思うけど、読切が面白かったか?と言えば、「よく分からん」が圧倒的に多かった。