俺の中学校がテロリストに占拠されたのはどう考えてもテロリストが悪い!第58話。
天王山マサコは、何かを感じていた。シックスセンス。ふさわしい言葉が、見つからないが、第六感的な何かを感じていたのかも知れない。彼女の最愛の人、本人は自覚している訳じゃあないが、運命の男、本醸造マサルの人生が、今、変わろうとしているのである。
そんな感覚に、テロリストのリーダー、東加古川駅政次郎は、気づくはずもなく、部下の大宮商店街雅吉に命じて、マサコを屋上へ、連れて行くように言った。
油断、全くの油断と言って過言ではなかろう。
その頃、マサルは、結果として、藁のおかげで、自動小銃MS-8を手に入れることができていた。この藁。いや、田んぼで無残に炎上した藁は、勿論、正臣町の特産の正臣米の稲藁である。
古代から、お米は、神的な意味合いがあった。例えば、神田明神という神社がある『神田』という地は、そのままつまり、神に奉納する稲を育てていた、田があった場所と言われてる。
お米の中には、七人の神様がいる。一粒も残してはいけない。それが、この国に古くから伝わる風習で、食料自給率問題を語る以前、米というのは、霊的な意味合い、位置づけが強いのだ。
しかしながら、昨今のTPPPPPPPPPをはじめとする、霊米を軽んじる風潮こそが、政次郎を凶行へ走らせた原因の一旦であるかもしれないのだ。
話が、少し、それた。
マサルは、自動小銃を手にとった。しかし、その瞬間こそが、彼の運命が輪舞曲していく瞬間だったのだ。
「おい、何をしている?」
振り返ったそこにいた人物とは!?一体、何が起きてしまうのか!?
続く。
ルール。
- ブクマコメントで展開希望があったら、それに習って進んでいく。
- なかったら通常通りに進んでいく。