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小説を書きたい!その書き方及び練習・鍛練…キーワード100個使うという創作術。

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 私は、文投げ部という小説グループで、小説や雑文を書いているのですが、その中で、「これは小説を書く練習になる!」と思ったことがありました。

 そいつは、『指定されたキーワードを100個繋げて小説を書く!』という方法です。それは、文投げ部部長が企画した以下の企画から始まりました。

ルール



・定められた言葉を最低5つ使って物語を作ってください。



・あと言葉の構造を変えない改変は可とします。人称の変化(僕、私)、鍵括弧の有無、句読点の追加・削除、漢字にする・漢字をひらく等。

Web真珠養殖の核 - 文投げ部

 部長が作り出した言葉を最低5個使って、創作する…というものです。
 その言葉は100個あるのですが、一部を紹介すると…

60.お茶がぬるいと言われたので、マグマで茶を煎れてやったら、おかわりとか言ってきた。もう活火山ないっつーの。

61.干されたエコバックが言う。

62.飛来したATMが体育館を穴だらけにする

63.ミニ四駆は子供のオモチャなんかじゃない!

64.ミニ四駆が勝手に動き出した!

65.これはミニ四駆じゃない……マヨネーズだ!

66.「これを肌に塗るんだ」「服の下も?」「当たり前だ」「へいへい……で、これ何なの?」「遅効性の毒だ」

 と、死ぬほど支離滅裂です。まぁ、元々、ピックアップして使うのが前提なので、それは意図的なのかも知れません。

 ある日、私は、考えました。「相手に感動を与えつつ、企画を破壊できないか?」と。そして、部長の考えたキーワードを100個、しかも、彼が考えた順番で使って書く…ということでした。その決意のもとに、書いた小説が、以下です。

「バナナは20本で良いんだよね?」



 禿石先輩が、そう言った時、私は直感した…かつて、ここに冷蔵庫が埋まっていた。そう地面から漂ってくる腐敗臭は、土とバナナがプロレスをした結果だ。ふふ、ふふふ…脳汁があふれ、出す。私は、静かな高揚感を覚えていた、鼻にツンとつく、その臭いが、私の脳内のドパーミン的何かを誘発したのかも知れない。

シリカゲル・スイープ - 病むに病まれてビラの裏 - 文投げ部
 文中の赤字がキーワードです。エクセルを使うことで、簡単にフォントタグを付加できました。内容は、超支離滅裂です…というのが、初読の印象かも知れませんが、実は、何回か推敲したので、一応、矛盾点は無いようになっていると思います(多分)。

 また、無意味な性描写と、後、「登場人物がすぐに死ぬ」ということの繰り返しになっています。これは、キーワードを追う作業が、あまりに過酷で、どこかにエロでも入れておかないと、精神が持たなかった…というのが、一つの原因です。

 後、人がすぐ死ぬ…というのは、全てキーワードのせいです。次々と作品世界から消さないと、収拾がつかなくなる…ということが、目に見えていたからです。書きながらキーワードを追っていると、キーワードを作ったヤツをブン殴りたくなる瞬間が何度もありました。そう思った次の瞬間には、失笑してました。

 そんな感じで、荒唐無稽な作品になったのですが、得るモノもありました。それは…

  • 無理矢理にでも文章で繋いでいく技。
  • 状況・状況でのアドリブ技。
  • 今まで書いたことのない能力者&学園というジャンル。

 という感じです。作品の舞台は『毛薄島』という僻地ですが、主人公達が高校生なので、学園モノでしょう。

 勿論、この「シリカゲル・スイープ」は、内容よりも、企画破壊の意味あいが強くて、小説作品としては私は好きなのですが…という感じです。しかし、この作品で(無理矢理)作りだした設定・ストーリーから、荒唐無稽要素、死亡、エロを抜いて、リメイクしたり、作中で残された謎(結局、病室の少年は誰だったのか?等)を拾って、続編を書くのもいいかな…と思いました。


 つまり、こういう部分が練習であり、鍛練です。多分、「小説を書きたい!」という気持ちだけで、アイデアがなかったら、多分、書けません。また、小説というのは、比較的自由な文章ジャンルなので、『自由』な分、何やっても良い…ですが、その分、何をやって良いか分からん!…となると思います。

 そんな中、記事冒頭で紹介した100のキーワード。それらを全て使う。順番は、正順か逆順が良いでしょう。並べ替え…という時点で、アイデアを必要とするからです。あ、でも、並び替える作業でも、着想を得られるかも…。

 ともかく、100のキーワードを無理矢理繋げていくと、きっと、『破天荒』というニュアンスを含んだ小説作品が出来上がるでしょう。その作業は、何のルールもない『自由』に比べると、かなり楽だと思います。キーワードをどうやって消化するか?の連続です。例えば、それは、TVでやっている番組であったり、主人公の傍で行われる会話であったり、出てきてすぐ死ぬキャラであったり…。


 キーワードを100個消化した作品が、すぐに素晴らしい作品になるのは、難しいように思いますが、そこで行う文章鍛練、アドリブ、そこから生まれる着想等々が、次の小説作品に繋がるのじゃないか…と思いました。皆さんも、是非、チャレンジして下さい。


  • あとがき

 自分の企画が破壊されたことに気がつかず、部長も同様のことを行いました。

「メンンンンンーッ」



耳をつんざく悲鳴のような音が響き、空間に赤い点が表れる。その点はうごめくようにして形を変え、大きくなっていく。



やがて祭壇の上に、ビンのように先がすぼまった円筒状の物体が姿を現した。



それは、全体的に黄土色をしており、尖った先端部分だけが赤く光っている。それは、己が生物であることを主張するように、もう一度、メンンンンーッと鳴いた。



それに答えるように神官たちが声を合わせる。「キューピー!」



神官が一人、前に進み、その物体の前でうやうやしくかしずき、手に持った骨のようなものを差し出した。

黄泉の国の調味料(33/100) - だって、思いついたから - 文投げ部

 多分、内容は彼の方が面白くなるのだと思いますが、キーワード100個を年内(2011年)に消化出来なかったという理由で、私の勝ちだと確信しております。うわぁーい。勝ったぁ。勝ったよぅ。

 後、キーワード100個消化…じゃあなくても、この企画に乗っかった人が現れると、「文投げ部」的には、ホクホクなので、参加してもらえたら、非常に嬉しいだす。こまねち。