はじめに。
さむわんへるつが大好きなので、1巻プレゼントキャンペーンをやっています。はてなの人々も、私と思想的に敵対している人以外は、Twitterで連絡くれたら、Amazon欲しい物リストで送ります。
x.com#さむわんへるつ が大好きなので、推し活として読む用、保存用、配布用の「配布用」をやります。
— ナカノ実験室 (@yarukimedesu) 2025年11月19日
Amazon欲しい物リストに追加し、DMかリプライ頂ければ。お一人様1冊までです。
発売日は来年1月5日。リスト追加はこちらからどうぞ。https://t.co/gfbjHcNkZW ←私のアソシエイトIDが含まれます。
知り合い、知り合いじゃない人、自分用と計10冊買いました。その中で、知り合いである id:nuryouguda さんから、さむわんへるつ1巻の感想が届いたので、その感想の感想を書きます。
なお、感想の中で「さむわんへるつ」のプロトタイプ的な読切であり、ヤマノエイ先生のデビュー作の読切に触れるので、未読の場合は「金曜ミッドナイト・トーキング」を読んでおくとよいでしょう。読め。
激しいネタバレしませんが、さむわんへるつを読んだ人は、読んだ方が良い読切です。2021年11月に「JUMP新世界漫画賞」を受賞した作品なので、約4年前の作品です。
感想の感想『読みやすい』。
以下から、nuryouguda さんの『少年ジャンプ漫画「さむわんへるつ」1巻感想』からの引用と、私の感想です。引用部は私による【中略】があります。
1巻をプレゼントにあたって、氏のブログの内容とか、精神性とか、女神転生で言うとダーク・カオスもしくは、ダーク・ロウの彼にプレゼントするには、光属性すぎるのじゃないか?と思う一方で、明るい内容の中に見え隠れする「承認欲求」というテーマは、氏に刺さるのじゃないか?と思いながら、震える手でAmazon欲しい物リストから注文しました。
ラブコメ、僕の苦手なジャンルです。【中略】基本的に他人の恋に(萬画であってもそんなに興味がない)。【中略】でも面白かったです(ヒロイン編)
もらった本だからというのもあるけど、萬画として読みやすくて面白かったのでよかったです。
少年ジャンプ漫画「さむわんへるつ」1巻感想 - 玖足手帖-アニメブログ-
ラブコメ苦手な人が「面白い」と言ってもらえるのが、さむわんへるつのスゴさの一つだと思います。これに関しては(たぶん)後述しますが、『よみやすくて』という部分が、プレゼントして良かった!と思いました。
ジャンプの新連載には一生懸命作画した上で「読みにくい漫画」がとても多く、そういう作品は打ち切りで終わる。
現在連載中の漫画の中で(そろそろ終わる)「灯火のオテル」が、ぶっちぎりで作画密度を高めすぎて、アクションシーンが何をやっているか分からねえ!という漫画だと思います。
以下から、直近の新連載3作品の試し読み1話のリンクを並べますが、読みやすさの観点で言えば、さむわんへるつが群を抜いていると思います。
なお、短期集中連載の「呪術廻戦モジュロ」は別枠だと思うので、比較しません。
ゴンロン・エッグ。
shonenjumpplus.com
隣の小副川。
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JK勇者と隠居魔王。
shonenjumpplus.com
はてなユーザーは、ブクマ数にも注目すべし。「読みやすさ」というのは、主観に左右されますが、ずっとジャンプ読んでいる私には、圧倒的に読みやすいと思えます。
読みやすさを紐解く。
ジャンプを買って読み続けている人をジャンパーと言いますが(うそ)、ジャンプには約20作品が連載されていて、絵、台詞などの文字情報、設定などを含めて「読みにくい」作品は打ち切りで終わります。文字数が多すぎるハンターハンターとかは別枠。
作者コメントや、漫画賞などの解説、新人漫画家へのアドバイスコーナーなどを読んでいると、「読みやすさ」や、「分かりやすさ」というのは、常に出て来る話題で、さむわんへるつは、ロジカルで漫画理論を構築されているジャンプ漫画家の教えを全て「ばかまじめ」に実践されているように思えます。
ワールドトリガーの葦原大介先生は「面白くない」よりも低い評価は「分からない」と言っておられましたが、さむへる(公式の略称は「さむわん」)は、ヤマノエイ先生の他の読切作品に比べると、作画密度はあえて下げられているように思えますが、複雑な構図とか、迫力のアクション、難解な台詞などは避けて、「分かりやすさ」が大事にされていて、コマや台詞の配置は、スマホ・ファーストされていると思います。
また、コミックス1巻収録の話は、全てが単話であり、読切作品としても完成度が高いと思います。その無駄のないネーム術は、ウィッチウォッチの篠原健太作品に通じるものがあると思います。
さらに、逃げ上手の若君の松井優征先生が新人作家に向けた「漫画論」の中にあった読者が読むにあたってのコスト(覚えるべき内容やキャラ)コントロールや、伏線の回収(できるだけ同じ話の中で回収する)術や、ストレスコントロールなどもされていると思います。
1巻の内容の大半は、主人公二人の会話などで覚えるべきキャラは2名です。作者は、水尾さんとミメイ以外を描く気はないのか?新キャラ出した方がいいのじゃないか?と心配になるぐらいに、覚えるべきキャラ数が少ないです。
作者はめちゃくちゃ真面目な人では?
めちゃくちゃ優秀な担当編集者か、良い漫画仲間がいるか、本人がめちゃくちゃ勤勉なのか?そのすべてか?分かりませんが、ジャンプ漫画から学べる部分を全て学び、そして実践されているのでは?と思えます。
冒頭に挙げた読切と、ジャンプ本誌に連載された読切3作品を読んでますが、新連載にあたってパワーアップされていたのがすごいです。約4年で漫画家って仕上がるのか?!と思えるレヴェル。
グダさんが『萬画として読みやすく』と書かれたのは、特別な感情はないと思いますが、プレゼントした側としては、「そうだ!そうなんだ!読みやすいんだ!一緒に走ろう!」と肩掴んで言いたくなるくらいに、素晴らしい感想でした。
ジャンプ漫画しか読んでない僕。
私は、基本的にジャンプ漫画しか読まないので、比較対象はジャンプ漫画です。以下の引用部分は知ってるタイトルもありますが、ほとんど読んだことない漫画なので、はっとさせられました。
ジャンプをたくさん読んでるヤルキメデスさんに比べたら僕の萬画知識はそんな多くないけど、「僕の心のヤバイやつ」(チャンピオンなのでジャンプ萬画ではない)とか、「からかい上手の高木さん」「イジらないで、長瀞さん」系の、
「基本的に学生カップル二人の世界の会話劇」という、結構、最近手堅くヒットを出しているラブコメの一形態のようだ。ギャグマンガとかでも多いスタイル。まあ、そのカップル二人の会話のネタが、この「さむわんへるつ」だと深夜ラジオの大喜利ネタ投稿で、「邦キチ」だと映画で、「バーナード嬢曰く」だと読書で、「ハイスコアガール」だと格闘ゲームで、「だがしかし」だと駄菓子。
ジャンプ漫画しか読まないので、近い属性の漫画が他にあるという発想はなかったですが、作者や編集者は、他誌の漫画を読んでいる訳で、そこからの発想はあるんだろうな…と。
ただ、ジャンパーとしては「ジャンプでは読んだことない」というのが大事であり、「ラジオと大喜利」がテーマの漫画がジャンプで始まったことが、大事なのです。
普通に感心した内容。
ロングホープスは、作中の漫才師です。
「ロングホープス」のコンビのキャラデザも梟森未明くんと水尾くらげさんに似せていますね。背が低くてジト目で半笑いで髪にスクリーントーンを貼ってない(おそらくボケ)と、背が高くて黒髪でやや実直っぽい(おそらくツッコミ)なので、そこら辺と相似形を出してるんだろう。
この発想はなかった。ちなみに、ロングホープスは実在の芸人のアルコ&ピースがモデルでは?という話で、ボイコミではアルコ&ピースが声の出演をしています。
私は、ミメイも女性声優が演じた方がいいのでは?と思いました。
梟森未明はハイスペックだけど、ジャンプラブコメ主人公にはもっとハイスペック男子がゴロゴロいる。
ミメイがハイスペックという発想がなかったのは、他のジャンプ漫画を同時並行で読んでいるから。
ラブコメのキャラクターって最近、ハイスペックですよね。いや、まあ、萬画だし、戯画化しているのはわかるけど。梟森未明くんが高校生なのに深夜ラジオの大喜利ネタにドハマりしているのは不健全に見えるけど、初手で「努力と負けず嫌いで、成績トップのスポーツ万能生徒会長」という「かぐや様は告らせたい」系のハイスペック。
「かぐや様は告らせたい」はパチスロになっているので、そのパチスロのゲーム性は知ってます。荒波だけがウリで、私は嫌いなパチスロです。
それはさておき、ミメイは勉強もスポーツも優秀だけど、それは努力の結果であり、努力だけではどうにもならなかったラジオ番組のネタ―メール、それを読まれたいという承認欲求がテーマだと思います。
ラジオ大喜利に力を注ぐほどに、勉強はおろそかになるはずで、高校二年生だけど、すでに大学受験を見据えて勉強しているっぽいので、そのあたりの話も(たぶん)出てくると思います。
それはさておき、ジャンプラブコメ漫画の主人公のハイスペックとは、実際の能力はどうあれ「モテる」事だと思います。古今東西のラブコメ作品、現在連載中のラブコメ作品の男主人公を振り返りましょう。
いちご100%。
主人公は、勉強やスポーツが得意という訳でなく、夢である映画監督の才能の片鱗なども見せない(描かれない)けど、東西南北を名前に頂いた4人の美少女に惚れられて、その中の1人とは【ほにゃらら】する。
ぼくたちは勉強ができない。
作者がニセコイのアシスタントをしていたせいか、ニセコイ男主人公のアンチテーゼ的と言いますか、実家は母子家庭で貧乏だけど、努力による秀才。勉強を頑張っている理由は大学の授業料免除の特別学校推薦を受けるため(泣ける)。
それはさておき、同級生3人、先輩1人、女教師1人に惚れられまくって、ラブコメのエンディングが5回あったハイスペック主人公。
ひまてん!
家事が得意で、家事代行のアルバイトをする中で、JK起業家社長の同級生、中学の頃から好きだった同級生、学校のグラビアアイドルに惚れられる。
家事が得意になった理由が前回に描かれたが、家事の一点突破でモテまくり。
ジャンプラブコメ漫画の先例を考えると、ミメイは努力の割にモテてはない。
今後の展開次第ではあるけど、学校内で「頼れる生徒会長」であるけど、そんなミメイのことが好き!というモブキャラなどは出て来ない。
いちご100%の主人公よりは、モテそうな要素は沢山あるけど、タイミングと、ノリだけでモテる時代は平成で終わったらしい。
ラブコメ漫画だけど、実は「ラブ」はそんなにしていない。あるいは、水尾さんの方がミメイのことを好き。
作品の紹介には「真夜中ラジオラブコメディ」とあるけど、主人公二人はかなり仲が良いけど、実はそんなに「ラブ」してない。いや、Twitterの感想を読んでいると「大喜利ネタを題材に毎回デートする漫画」という評も多い。
ここで、冒頭で紹介した読切版に触れますが、読切版のミメイは「好きな女の子に告白する」ために大喜利を頑張りますが、連載版においては、その要素がバッサリとカットされました。
水尾さん(読切版は瀬尾さん)は、読切版と同様の台詞を言ってますが、それを聞いたミメイが「水尾さんと付き合うために大喜利を頑張る!」というモチベーションにはならないです。好きか嫌いかで言えば、好きなのだろうけど、付き合いたいとかは思ってないっぽい。水尾さん以外に好きな子がいる訳でもない。
あくまで、水尾さんは、大喜利強者で、リスナー友達で、学校の友達で、大喜利のメンターであるけど、あくまで友達。
1巻の内容を読んでも「どう考えても水尾さんの方がミメイを好きだろ!」という描写が多々あるけど、高校一年生で二人が出会ってから、一年経過した時点で1話なので、二人が出会った経緯が描かれてないので、既に好きだとしても、1話以前に理由がある。
さっき書き忘れた事だけど、初回1話に一年分の時間が圧縮されているというのは、古舘春一先生の名作バレーボール漫画「ハイキュー!!」に通じる部分があります。
「ボーイ・ミーツ・ガール」と言いますが、「ミーツ」がまだ描かれてない。さらに、リスナー友達としての二人の関係性が完成するまでの一年を、あえて描かないという部分が、新人作家の初連載!とは思えないネーム術を感じます。
「新入生・新生活・同級生に同じラジオの趣味の女子が!」みたいな1話に、あえてしなかった訳です。
ジャンプ漫画だけを読んでいると、ハイキュー!!、ヒロアカ、チェンソーマンの冒頭、鬼滅の刃、約束のネバーランドなど「この1話は段違いだぜ!」と思える新連載に出会えるのですが、さむへるも、その一作です。
2巻もプレゼントします。
色々と長く書きましたが、以下、グダさんからの引用。
2巻も読みたいまあ、色々と書いたけど、ヒロインが可愛かったので読みたいかどうかだと読みたいですね。
2巻と言わず、最終巻まで送り続けます。ちなみに、1巻は売り切れが続出しているみたいなので、初版はプレ値がつくかもしれません。
読みたい人が買えない状況で、高値をつける転売は許せませんが、重版出来されて、世の中に供給された上で、初版に価値がつくのは意味があると思うので、全巻初版で揃って、落ち着いた頃に、高額転売してもええんやで。
どれくらい初版に需要あるかは分かりませんが、今売るのはやめましょう。高値がついてるのは、アニメイトなどの特典付きのヤツっぽいですが。
私は最新話まで読んでますが…2巻最終話になる…以下略。2巻までは、絶対に読むべきです。それでは、また。よしなに。