あらすじ&展開。
学校でもハブられ、角見も殺害し、卒業制作も完成し、追い詰められた主人公の最後の決断とは…?
独善的な主人公。
最終回は、これまでの後悔が描かれたが、人殺しをしたことへの懺悔がなかった。死んだカドミも、ひどい生徒だったけど、殺されるのはさすがに可哀想だし、その回は、エグさの塊のようだった。まさに、ダレトク。
ここが気になった:読んでいて全く救いがなく、最後も報われない、光が一切ない物語をコミックスを買って読み返したいのか。
ほんまこれ。ハッピーエンドがすべてじゃないし、バッドエンドの名作だってある訳ですが、ドクの賜物は、嫌な終わり方だけど、色々と納得できない。
そもそもの発端の友達の絵具を盗むにしても、もっと、なんとかできたんじゃないか?とか、カドミが主人公を脅迫する理由も、過去編などで描かれたけど、カドミのことを、なんとかできたのじゃないか?
どうしようもない雁字搦めの状況で、不幸な選択を取り続けてしまった主人公というよりも、物語の舞台装置の中を右往左往する感じだった。あるいは、芸術を志す、子供のころから絵を描くことに夢中な人間は、こういう極端な人間性になるのか?を描いたとしたら、そんなことを漫画で描く必要があったのか?と思う。
何しろ、最初から最後まで読んで、そこで楽しんだけど、コミックスを買って、もう一度通して読みたいとかはない。伏線とか、考察とか、そういう楽しみもないだろうから。
ここが良かった:ある意味、私が読んだジャンププラスの漫画史上最悪の作品。
ここまで、批判めいたことを書きたくなるのは、最後まで読んだし、何か刺さるところがあったのかもしれないし、その刺さったことを、言語化できなかったのかもしれない。
ブッコメークなどを見ていると、刺さった人もいるようです。ただ、その刺さり人が、コミックスを買って繰り返して読みたいか?と言えば、そこは書いてないので分からんです。
おわりに・刺激的な題材と、展開と、結末を羅列した感じ。
主人公とカドミが過去が掘り下げられたけど、すべて刺激優先だった気がする。この作品は、愛情や友情すら、物語に前向きに作用しないってのは、徹底的に悲惨さを描きたかったのかもしれない。