俺の中学校がテロリストに占拠されたのはどう考えてもテロリストが悪い!第54話。
燃え上がる藁を見て、仁和寺マサルは、戦慄し、また愕然としていた。彼の考えたわらしべ長者的武装強化計画は、まさに最初の一手を打つ前に瓦解したのである。
勿論、燃え盛る藁の山から藁の一本を抜き取ることもできる。でも、火傷とかしたら熱い。計画を変更するしかなかった。どうすれば、どうすればいいのだ…。
その頃、仁徳天皇陵マサコは、テロリストのリーダー、大宮本店政次郎のつまらない講釈を聞かされ続けていた。やれ、革命がどうとか、反骨がどうとか、愛国がどうとか、そんなことである。
愛国先生。
ふと、そんな言葉が頭によぎったが、すぐに、霧散していった。邪悪じゃあなくなる存在。それが、この物語に登場することはない…。政次郎は、一頻りを終え、マサコに言った。
「では、レディー。そろそろ、移動を願いましょうか?」
「ど、どど、ドドスコスコスコ。」
「は?」
「どこに連れて行こうと言うの?」
「そうですね。とりあえず、屋上にある小屋にでも?」
これから政次郎が起こすことを考えると、マサコが校長室にいるのは、都合が悪いらしい。そして、その頃、マサルは起死回生の名アイデアを思い浮かんでいた。
それは、藁を諦めるということだった!ありがとう論語!サンキュー論語!
続く。
ルール。
- ブクマコメントで展開希望があったら、それに習って進んでいく。
- なかったら通常通りに進んでいく。