俺の中学校がテロリストに占拠されたのはどう考えてもテロリストが悪い!第39話。
「ここは場所が悪い。」
自衛隊員ぽい風貌の男。一番小柄な木枯政次郎と名乗った男は、そう織田マサコに対して言い放った。マサコは、気丈に振舞おうとして、すぐさま問いただした。
「場所が悪いってどういうこと?風水的に?」
「風水。ふふふ風水。」
政次郎は、いやらしい笑みを浮かべながらいった。風水は、決してギャグの類でいった訳じゃあない。この男は、何を勘違いしているのか?
「御託は、そこまでだ。」
政次郎がサっと手を上げると、控えていた部下の大宮正次が、マサコの口元を木綿のハンケチーフのようなモノで覆った。
「く、クロロホルム…!」
マサコは咄嗟に口走る。
「残念。クロロホルムの最上級、クロロフィルだ…。」
なんだと…!?薄れゆく意識の中で、マサコは近所の美容室の名前を思い出していた。
「運べ。」
「いえっさー。」
自衛隊ぽい人々は、気を失ったマサコを運ぶために、先ずはジャンケンを開始する。役得役得。女子中学生を運ぶ機会ってそんなにないものね!マサコは、どこに連れされるのか?
ガンガンガン!まるで金属と金属を激しくぶつけあったような大きな音がした。仁和寺マサルは、トイレの個室に隠れていた。明らかにおかしい。廊下では何が起きているのか!?
続く。
ルール。
- ブクマコメントで展開希望があったら、それに習って進んでいく。
- なかったら通常通りに進んでいく。