俺の中学校がテロリストに占拠されたのはどう考えてもテロリストが悪い!第38話。
「ふう。なんとか間に合った。」
仁和寺マサルは安堵していた。緊急事態であったとは言え、ばらまかずに済んだ。もしも、ばらまいていたとしたら、彼の人生は、そこで終わっていたのであろう。
しかし、学級委員の政田太郎は、本当にムカつく奴だ。俺とマサコのことを一体、何を勘違いしているのか?あいつは、頭がおかしい…狂っている!と思いながらも、少し、誇らしい気持ちにもなった。
北条マサコ。マサルの幼なじみ。そういう風に意識はしたことはなかったけど、そういう風に観られるってことは、そういう風に見えなくもないのかもしれない。
つい、頭が痒かったのもあったが、マサルは頭をゴリゴリと廊下の角にこすりつけてみた。痛かゆ気持ち良い感じがしたが、調子こいたら、ゴツ…という音がした。痛い。
マサルがノンキをしている間に、そのマサコには、大変なことが起きているのが、当然、マサルは知るよしもなかった。ふと、時計をみると、トイレに出てから、もう1時間も経っていた。まただ…マサルは、トイレに没頭すると時間を忘れる癖がある。
朝、トイレに入って出たら、下校時間だった…そういうこともあった。そんな風に思いながら、渡り廊下を歩き、手洗い場で手を洗う。そうすると、第二波がやってきたので、一番近くのトイレに駆け込むこととなった。
その時に、ようやく異変に気づくこととなった。
「なんだか、外、廊下が騒がしいな…なんかあったのか?」
外では一体、何が起きていたのか!?
続く。
ルール。
- ブクマコメントで展開希望があったら、それに習って進んでいく。
- なかったら通常通りに進んでいく。