俺の中学校がテロリストに占拠されたのはどう考えてもテロリストが悪い!第36話。
清水寺マサコが果敢にストーリー進行をしている間に、大徳寺マサルは、クラス委員長に対峙して、脂汗を流していた。なぜ、こいつは、俺がトイレに行くことを拒むのか?前世で何か因縁があったのだろうか?危機的状況のため、思考があっちこっちに行く?
「君、トイレに行きたいだなんて、ウソだろう?」
「ウソなもんか。俺は、ちゃんと、トイレに行きたい。」
息も絶え絶え。だけど、不毛な会話が続く。少しばかり残された理性の中で、マサルは、相手の真意を探ろうと必死だった。押してだめなら、引いてみろ、そんな思考がよぎる。
「今、俺をトイレにいかさないと…撒き散らす、ぞ。」
無理でした。
「そんな脅しには屈しない。君は、トイレに行きたいといいながら、本当は、B組の清水寺さんに会いに行くつもりなんだろう。」
「はぁ?」
「見てたぞ、昼頃に仲良く登校している様子を、な。」
何が言いたいのか?何を勘ぐっているのか?ひどい誤解だ。どこからそういう発想が出るのか?マサルは、自分の中に渦巻く思念を便意に乗せて、この目の前のクラス委員、大林正次にねじ込んでやりたい…とそう思った。
「後で、先生に言いつけるなり、なんでもするがいい。」
マサルは、そう言い、教室から出ようとする。
「ま、待ちたまえ!」
大林は、マサルの肩をぐいっとつかんだ!
「俺に触るんじゃねぇ!」
限界は、限界は近かった…。マサルの人間としての尊厳は、いったい、どうなってしまうのか…。
続く。
ルール。
- ブクマコメントで展開希望があったら、それに習って進んでいく。
- なかったら通常通りに進んでいく。