俺の中学校がテロリストに占拠されたのはどう考えてもテロリストが悪い!第32話。
一向に授業が始まらないまま、時間ばかりが過ぎていく。仁和寺マサルのクラス。2年A組のアホどもも、ようやく異変に気付き始めた。今日は、何かがおかしい。いつになったら、英語の授業は始まるのか?もしも、このまま、英語の単元が進まないとしたら、受験はどうしたらいいのか?
A組の委員長、花形昌太郎は、職員室に行くかどうかで悩んでいた。今、行けば何かがわかるかもしれない。だけで、自分が言ったら、英語の中村政次郎先生に怒られるのは、自分かもしれない。そう考えると、足がすくんだ。
今日を日を境に、花形は、急落の人生を歩むことになる。まだ、中学生だというのに、こいつときたら…。
そんな中、仁和寺マサルは、じっと考えていた。考えすぎて、脂汗まで出ていた。その異変に気付き、隣の席のクラスのマドンナ、奈波政美が、声をかけた?
「マサル君、どうしたの?考えすぎて、脂汗まで出ていたの?」
「あ、いや、ううん…。別に、なんとも、なんともないさ。」
マサルは弱々しく答えた。しかし、言葉とは裏腹に大丈夫ではない。そう、朝に飲んだ牛乳と、昼前に、鼻緒商店の政長さんに貰った牛乳が、ダブルでヒットしていたのだ。
(あの牛乳は、やはり悪くなっていたのか?)
脂汗が、ダラダラ落ちる。
(ト、トイレに行きたい…。)
早くトイレに行け!マサル!正臣中学校の命運は、君にかかっているのだ!
続く。
ルール。
- ブクマコメントで展開希望があったら、それに習って進んでいく。
- なかったら通常通りに進んでいく。