俺の中学校がテロリストに占拠されたのはどう考えてもテロリストが悪い!第30話。
仁和寺マサルは、若干の違和感を感じていた。もっとも、彼の属する2年B組は、平等院マサコの所属するC組より、全体的にアホだから、代表を立てて、職員室に向かう…ということはしていなかった。
だから、異変に気づくことが遅かったし、後のことを考えれば、それが、奇跡に繋がっていく訳だが。
アホと言えば、正臣中学校を含めて、M県S市の中学校は全国学力テストに参加している。M県は、日本有数の教育県であるが、残念ながら、学力テストの成績は、あのO都よりも低かったりする。その結果は、教育委員会の教育長、通称「団子鼻」こと、正田松鷹の怒りをかったし、正田氏は、テストの結果を知る度に、病院に入院している。
怒りで、血圧が、上がるのだ。
それを受けて、M県では学力テストの結果を公表することになった。そう、県内の中学校の中でランキングをつけるのである。正臣米、正臣稲荷で有名な正臣中学であるが、そのランキングではワーストであり、さらにその中でも2年C組は飛び抜けてアホだったのである。
校内に犬が迷い込んだ時に、いち早く、騒ぎ出すのも2年C組であった。
そんな訳で、基本的にアホの中学生は、自分たちの校舎で起きている異変に気付くこともなく、授業が開始されない時間を、ただただ、享楽的に過ごしていた。本当にアホ。
だがしかし、そんな中、仁和寺マサル、その男は、違和感を感じ続けていた。
「う、急に差し込んできた…。お腹が…。」
そう。お腹に違和感を感じつつけていたのだ。早く、トイレにいかないと、カタストロフは近い。一体、どうなってしまうのか?
続く。
ルール。
- ブクマコメントで展開希望があったら、それに習って進んでいく。
- なかったら通常通りに進んでいく。