俺の中学校がテロリストに占拠されたのはどう考えてもテロリストが悪い!第28話。
神との対話。釈迦との説法を終えて、本能寺マサルは、現世に戻ってきた。わずか数秒の間に、100万回輪廻して、そして、ついに悟りの境地に至った訳だが、覚醒した瞬間に、それらの記憶は失せた。
しかし、いつの日か、マサルがヴァルハラに召喚された時。つまり、現世での闘争を終えた時、戦士として、天界に召された時に、その100万回の輪廻と、悟りが役にたつのである。
ただし、それは100京年先のことなので、ここで語る訳にはいかない。
授業が開始されないまま、もう1時間。つまり、60分が過ぎようとしていた。さすがに、アホの中学生達も気づき出し、どうしようか?とざわざわしだした。そこで、イニシアチブをとるのは、学級委員の松平正隆君であった。
「静かにしたまえ!殺すぞ!」
「殺すぞはいいすぎだろ!」
「じゃあ、親の仕事を奪うぞ!」
そんな冗談めいた言葉のやりとりをする余裕はまだある。ともかく、授業が始まらないのはおかしい。松平君は、職員室を見に行くことにした。しかし、この日、松平君を見たのはこれが最後だった。
十分して、副委員長の松山成美が自分も見に行くと言い出した。ひゅー、と口笛がなったりした。しかし、副委員長も帰ってこなかったのである。
いったい、正臣中学では何が起きているのだろうか?
続く。
ルール。
- ブクマコメントで展開希望があったら、それに習って進んでいく。
- なかったら通常通りに進んでいく。