俺の中学校がテロリストに占拠されたのはどう考えてもテロリストが悪い!第25話。
本来なら5時間目が開始される時間、13時になってから、もう30分も経った。正臣中学では何が起きているのだろうか?マサコは違和感を感じていた。世界史の元村正次郎先生は、特に時間に細かい先生であったと思うのだ。しかし、来ない。
まわりの同級生達は、何も問題視せず、ただただ享楽的な時間を過ごしている。昨日観たテレビ番組の話とか、マンガの話とか、そんなことで盛り上がっている。まるで、違和感を感じている様子はない。
中学生は、アホだ。本当に、中学生は、アホだ。マサコは、自分も中学生なのに、そんなことを考えることが多かった中学生は、アホだ。アホアホ。本当にアホ。マホ。
ただ、ちょっとまっしなのはお隣に住んでいて、幼馴染の朱雀大路マサルくらいだろうか。私に比べると成績もアホだけど、なんというか、危機を感じ取る力。動物的勘。もう仕事なりつつあるけど「草食系男子」とは、マサルのような男だと思う。
しかし、待っている生徒達も違和感を感じるようになった。それは、授業が始まらないまま、一時間が経過した時だったのだろうか。
「ほへ?今日は土曜日だったっけ?」
そんな呑気を口にしたのは、クラスのアホ代表、大徳寺雅丸だった。マサコの一番嫌いなタイプである。
続く。
ルール。
- ブクマコメントで展開希望があったら、それに習って進んでいく。
- なかったら通常通りに進んでいく。