俺の中学校がテロリストに占拠されたのはどう考えてもテロリストが悪い!第21話。
本丸マサコは、午後の授業の準備をしていた。昼休みに登校したけど、慣れたもので、クラスメイトも何も言わなかった。後で、先生に注意はされるかも知れないが、それくらいなモノだ。
マサコは、決して不良という訳ではないが、遅刻が尋常じゃなく多かった。尋常というと、昔は、小学校のことを尋常小学校と言っていたらしい、どういう意味だったのだろうか?
今は、その意味は知らない。
マサコは、とにかく優秀だった。中間テスト、期末テスト。正臣中学には、一つの学期に二つの大きなテストがある。つまり、1年間に六つの大テストがあることになる。その時々で、小テストなども開催される。マサコは、中学に入ってから、90点を下回ったことはなかった。失点する時も、中学の問題を高校の解き方をやってみたり、名前を書く時に名字を間違えたりするとか、そんなのだ。
たまに、間違えて『本能寺マサコ』なんてことを書いたりする。それは、母親の旧姓だったりするのだが、本人曰くは「城より寺の方がいい」とのことらしい。
しかし、優秀すぎる成績だが、遅刻と、度が過ぎる忘れ物の失点で、成績は、オール3に着地していた。むしろ、遅刻と忘れ物のために、得点していると言っても過言ではない。
そう言いながら、マサコは今日は小学校の時のランドセルを背負って登校していた。
5時間目がはじまろうとする。マサコとマサルは、なんとか、午後の授業には間にあった。授業は英語である。しかし、その日、正臣中にイングリッシュが話される日はなかった。
続く。
ルール。
- ブクマコメントで展開希望があったら、それに習って進んでいく。
- なかったら通常通りに進んでいく。