俺の中学校がテロリストに占拠されたのはどう考えてもテロリストが悪い!第11話。
横を歩く本城マサコをチラリとみると、ふふふと、不敵な笑みを浮かべていた。ように思えた。一体、何を考えているのだろうか?幼馴染ではあるのだけど、時々、その気持ちが分からなくなる時もあった。いや、しょっちゅうか。
あれは、幼稚園の時だったかな。やたらと、僕に体当たりをカマしてきて、僕を壁に押し付けて、押しつぶそうとしている時があった。たしか、「圧迫祭り!圧迫祭り!」とか言っていた。
思えば、幼稚園児が『圧迫』なんて言葉を知っているのは、不思議だったが、それは、思えば、ツベルクリンの注射の時に、爺先生が「腕を圧迫しーてね。」というのを口癖のように口癖していたから、意味は分からなくても、言葉としては、音としては、聞いて知っていた。
何より、担任の保母さんが、圧迫政美先生だったから、「圧迫先生!」と毎日のように行っていたし、その実、圧迫祭りも圧迫先生の趣味のようなモノだったかも知れない。
今では、女の子だけの授業は、『圧迫』に関することだったのじゃないかな?と思っているのだけど、その授業は、生理とか、妊娠とか、そういう授業だったことは知っている。
幼稚園児で性教育は早いって?俺もそう思う。
そんなことを考えている間に、ついに我々は校門に着く。校門と言っても、学校の門という意味で、水戸の旅好きとかとは、違う。その時は、気付かなかったのだが、校門には、異様な空気が流れていた。一体、何が起きていたというのだろう?
続く。
ルール。
- ブクマコメントで展開希望があったら、それに習って進んでいく。
- なかったら通常通りに進んでいく。