俺の中学校がテロリストに占拠されたのはどう考えてもテロリストが悪い!第70話。
大徳寺マサルも、覚悟を決めようとしていた。目の前に広がる真っ白な闇。それは、不安の表れ。思えば、中学校がテロリストに選挙される。占拠されるという非日常に放り込まれた時に、不安にならない訳はなかったのだ。
しかし、今は、手元にMS-9000という武器もある。戦うしかない。この運命を、学園の未来を救うことができるのは、自分しかいないのだ…。そう考えると、目の前の闇がぐにゃりと動き。自分の行く末が、そこに投影されるように思えた。
気がつくと。古びたマットレスの上に寝ていた。仁和寺マサコは、土器政吉のつまらない話に飽きて、聞いたふりをして眠っていたのだった。あれから何時間くらい経ったのだろうか?もしかしたら、あれは、全部ウソで、もう皆、元に戻って…。
まどろみの中で、そんな都合のよいことを考えたが、カビ臭い倉庫の中の空気を嗅いで、それが、まどろみの中の妄想だと気付く。自分は、テロリストに囚われている。それが現実。
マサルは、トイレの中から動き出していた。何か辛いことがあった時に、引きこもるのは、もうやめだ。次の目的地は決まった。自分のクラス2年G組に大きな変化がなかった。次は職員室に向かってみよう。
もしかしたら、そこには先生がいて、何か事情を知っているかも知れない。マサルは、校舎2FのB地区を目指して歩き出した。いったい、何が待ち受けているのか!?
続く。
ルール。
- ブクマコメントで展開希望があったら、それに習って進んでいく。
- なかったら通常通りに進んでいく。