俺の中学校がテロリストに占拠されたのはどう考えてもテロリストが悪い!第64話。
大人が大人なだけで、威張れる訳じゃあない。勿論、威張ること自体推奨できないが。大人計画。だがしかし、大人である部分に信頼と、そして、自信を持つことが出来るのは、非常に、シンプルな理由がある。
それは、子どもにはできないことが出来る。その前提として、責任がある。能力が高まっている。自制心がある。色々な要素があるは、一言で言い表すなら「成長」と呼べるだろうか。
昨今は、アダルトチルドレンなんてことが問題になっているが、私は、その意味を知らない。三十歳を超えても、「エヴァ!エヴァ!エヴァンゲリオン!」とか、叫んでいる人は、アダルトチルドレンなのだろうか?
そして、大人たる部分。それが形成されていく成長は、単純に時間の経過ではない。それは、学習や作業の反復作業であったり、人が社会的生物であることを考えると、人と関わった経験なども大きい。それは、進学であったり、就職であったり。また、挫折や蹉跌。失恋なども大きいかも知れない。
しかし、そのように形成された『大人』たる自覚と、自信。それらが一気に瓦解する瞬間がある。それは、もしかしたら、老化とともにやってくるかも知れないが、日本晴マサルの背後から声をかけたテロリスト、十得鍋正継は、まさに、この瞬間に、社会人たる『人格』を喪失、或いは、喪失してしまったのである。
そう、彼は、MS-9998を向けられ、暴発した瞬間に、恐怖から、大人は決してしないことをしてしまったのである。面目丸潰れ。彼は、リタイアするしかなかった。もしも、無事に帰宅することができれば、枕を濡らして眠ることになるだろう。
続く。
ルール。
- ブクマコメントで展開希望があったら、それに習って進んでいく。
- なかったら通常通りに進んでいく。