タモリさんに関する素敵エントリを読みましたが、その中でも、感銘を受けた部分を引用します。
「団結したんですけど,そのぶん国民から離れたかもしれません」
「(テレビを)見ない方にも感謝を申し上げます」
そんなタモリの言葉は,27時間かけて積み上げてきた「内輪」に対する,
ちょっとした,けど根本的な,ツッコミだったように思える。
で,そんな振る舞いには,
タモリのテレビとの距離感みたいなものも,うかがい知れるような気がする。
2012-07-27 - 飲用てれび
この部分に思うことなど。
タモリさんに関するベツエントリも読んでいて(坂道に佇むタモリ - 静寂(しじま)を待ちながら)、その中に、氏の『感動』に関する考察がされていました。
その辺りと、私の演劇感などを交えてみると、感動とか、絶賛というのは、常にツッコミを入れないといけない…という感じだと思いました。
勿論、それなしで、感動万歳!となっても良いと思うのですが、当然、そういう雰囲気にツッコンでみている人はいると思います。
同時に、水かけるようなことを言わなくてもいいのに…と思う人もいると思います。
団結で思い出してみれば、中学校の文化祭の演劇企画で、開演前に緞帳の裏から「がんばるぞー!おー!」みたいな団結の声が聞こえてきました。ドン引きしていたと思います。
内輪というのは、中にいない人には、疎外感を与えて、テレビの中であれば、当然、制作関係者よりも、視聴者の方が多いと思います。まぁ、タモリさんが、ツッコミなしの感動とか、内輪な雰囲気が嫌いなだけなのかも知れませんが。
引用したエントリを読んで、そんなことを感じました。私は、24時間系の番組は、ほとんど観ない方だったのですが、「感動」を全面に押し出してこない感じが、逆に観やすかったです。
この辺りは、意見が分かれそうですが、私が、タモさんが好きな理由が分かった気がしました。