写真に写っている傘は、私が、お芝居の会場準備中に、既に折れ曲がった傘をバキバキに壊していたら、面白い壊れ方をしたので、永沢君の帽子の様な傘を作りました。
会場にいる時間が長いので、空き時間に、小道具をバージョンアップしてたのですが、最終日の朝は、有刺鉄線を作って、柄の部分に巻いてました。
拾ってきた針金を、先ず、ペンチでパチパチ切って、短い針金を作っていきます。そして、それを長い針金にヨリながら、つけて行くだけで、簡易ながら、有刺鉄線が出来ました。初めての有刺鉄線です。
この傘は、自分の気持ちを素直に話せない少年が、好きな女の子(舞台ではおっさんが演じてましたが)に、雨の日に、ほぼ無言で傘を渡す、あのシーンの傘です。
それに、有刺鉄線が巻かれているのは、パンクロックだな。と思いました。一応、ハリネズミのジレンマ的な、人と人は、関わりあうだけで、傷つけあう・・・というのを表していたのですが、何せ無口な役で、さらに、その流れにならなかったので、有刺鉄線が巻かれている理由は、遂に舞台上で話しませんでした。
傘を渡された人が、痛がっただけです。
さらに、かなり、細い針金を使ったので、多分、客席から、有刺鉄線が巻かれている…というのは、分からなかったと思います。
しかし、私は、自己満足。そういうのが、楽しかったりするのです。こまねち。