」で便利でお安く。
これマジで書かれているのだろうか？
昨夜は官邸前で反原発デモが盛り上がったらしい。こういう古典的な大衆運動は日本ではもう終わったと思っていたが、アメリカの"Occupy Wall Street"と同じように、ソーシャルメディアが大衆運動を活性化したのかもしれない。それは悪くないのだが、彼らの「大飯原発の再稼働阻止」という目的はナンセンスだ。すでに運転許可が出て再稼働の作業は始まっているので、これを止めるには電気事業法にもとづく技術改善命令が必要で、デモは役に立たない。他の原発を動かすなという示威だとすれば、それはすでに5兆円に達している原発停止による損失をさらに拡大するだろう。つまりこれは日本をさらに貧しくしろというデモなのだ。
池田信夫 blog : 愚者の行進 - ライブドアブログ
どっかからお金が出ていて、誰かのために書かれている記事だと信じたいが、普段から読んでいる訳じゃあないから、よく分からない。私は、京都府亀岡市在住なのだけど、大飯原発と亀岡市の位置関係って、性格に把握している訳じゃあないけど、多分、大飯原発が変なことになったら、池田信夫さんよりは、放射能に近いと思う。池田信夫さんが、福井県在住とかだったら、そのことに関して文句はない。滋賀県でもよい。
原発再稼動の問題は、阻止することが、現実的に不可能であっても、社会的な貧しさとか、そんなのは飛び越えた生命の問題と、これからの日本社会を憂う問題だと思う。だから、平均的な健康リスクとか、仮に止めたとして出る金額的な損失は、そもそも、関係ない問題に思える。
仮に５兆円の損失があるとしよう。そして、この夏原発を再稼動して、来年の夏も動かして、「なんだ大丈夫じゃないか！」とずるずると、全国で原発が再稼動して、10年とか20年後に、また似たような事故が起きて、福島の原発の復旧も終ってない間に、また、同様の原発事故が起きたとして…それは、５兆円の損失以上なのじゃないだろうか？
起きる、起きないというのは、未知の部分だけど、東日本大震災で、原発が大変なことになってしまったのも、「起きない」と余裕をこいていたからな訳で。もしも、本気で文献調査とかしていれば、津波の文献も沢山あった訳で。
もう再稼動はとめられなく、実際に、原発の機能とか、法律のあれこれとか、そういう部分を考えたら、デモでどうこうなる部分じゃないと思うが、今、原発の再稼動に反対する意思というのは、もっと先の未来の社会を考えてのことだと思うのだ。だから、デモに突っ込める余地があったとしても、「愚者」と銘打つのは、正直、腹立たしい。
結びの文章。
夏の停電にそなえて、製造業は海外シフトを急いでいる。家電も半導体も巨額の赤字を出し、もうサムスンやファーウェイの背中も見えない。メーカーに勤務するビジネスマンと話すと「いつまで日本にいられるか」が話題になる。そんな時代に「エネルギー供給を止めろ」と訴えるデモは、豊かだった日本の最後の愚かなエピソードとして記憶されるだろう。
この部分とか読んだら、物凄い炎上でも起きそうなモノだけど、はてブコメントも非公開になっているから、他のはてなーの反応は分からない。含むエントリーも、かねがね、賛同しているモノだった（それは別に良いけど）。
実際に、停電する問題はあると思う。しかし、被災地からは遠い関西が、震災から１年の時間、何をやっていたのだろうか？計画停電とか、１年前にグダグダだった方法を使わずとも、節電の啓蒙とか、出力時間のシフトとか、予備発電施設の補充とか（これは物資的に難しいかも知れないけど）、できるべき対策は、どれくらいあって、どれくらい行われたかは分からないけど、どっちにしろ、再稼動しないまでは、至らなかった訳だ。
１年という時間で、同じ過ちを起こさせない努力が達成できなくて、そして、再稼動の問題になったら、金銭的な部分とか、もしくは、平均化された健康リスクの問題を引っ張ってくる方が、私は…いや、やめておこうか。
こまねち。
