」で便利でお安く。
先日、両親とご飯を食べていると、スパゲティの残り物に、長い目の睫毛くらいの毛が入っていた。誰のモノかは分からないし、無言で、つまんで取っていたら、両親が話題にあげた。私は…
「話題になるのが嫌だから、無言でとったのだけどね。」
と、刺のある言い方をした。食べ物に毛髪などの異物が入っていた時、どうするか？私は不問にする。これは、以前、自分が食品関係の仕事をしていたこともあるかも知れないが…。まぁ、髪の毛を食べたとて、重大な健康被害が起こる訳でもなし…と言っていたら、父親が…
「（外で食べた場合）店のためにも、言うべきだ。」
と言う。…もしかしたら、これが一般的な意見なのかな？店のためって何だろうか？勿論、毛髪が混入した原因、着帽とか、制服とかの問題とか、仕事の流れとかに…まぁ、問題提起をすれば、問題が発生した原因が改善され…確かに、『店のため』になるかも知れないのだが…。
のだが。
結局、それって「髪の毛一本を大問題にする社会」というのが、前提になっている。髪の毛一本で謝罪したり、お詫びの品を送ったり、代金を無料にしたり…本当にそんなことをする必要があるのかな？私が、外に食べに行った時に、混入した異物で不問にするラインを考えた時に、『小石』程度なら不問にするかなーと思った。流石に、虫が入ってたりすると、言うような気がするけど、『蚊』とかなら、別に気にしないかも知れない。でも、蠅は、きっと、ダメだろうな…。
これらは、私が人間関係による衝突・摩擦、人との関わりが苦手な部分もあるけど、食品のクレームなどなど、どんどんと、求められているレベルが高くなって来ている社会は、キュークツで、「髪の毛一本」のことで誰かを批判したら、いずれ、髪の毛のことでブーメランアタックをくらうような気がする。
仮に自分が食品関係の仕事をしてなくても、奥さんがパート先で、食べ物に触る機会があったり、親戚が食べ物屋さんをやってたり、子どもが食品メーカーにつとめたり…本人以外のどこかで、きっと、誰かが食べ物に繋がっているだろう…。
今の社会、きっと、主夫よりも、主婦の方が多いから、女の人の方がブーメランアタックを喰らう機会が多いかもしんない。勿論、家族の人が罵倒を浴びせてくるようなことはないだろうけど…だとしたら、家の人と、お店の人の違いって何だろうか？と考えると、人類は、きっと相互で愛し合うべきなのだ…と思う。
話がちょっとそれたけど、異物混入とか、過剰に過敏になってきている気がするけど、スローライフというか、毛が入ってたら、「わし、薄くなってきたから分けてくれたのかな？」とか、「小石が入ってたら、そら、畑で作ってんにゃから、小石くらいついとるわな。」くらいのことが言いあえる社会になって欲しいと思う。虫は…不潔のイメージが強いけど、昔の人は、少々の虫は気にしなかったのだろうな…。
相手にぶつけたモノは、そのうち、ブーメランアタックで自分に戻って来る…というのが、私の持論だけど、食べ物一つとっても、雁字搦めな気がするな。もうちょっと、そのあたり、ゆるくても、全然、かまわないのですけど。こまねち。
