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肥えかけ地蔵というのは、私が以前に考えた偶像です。上見て暮らすな下見て暮せ…結局は、上をみないで、中流の下から底辺の人間が下をみて罵りあっているような現代。
それは、物質的（金銭的）なことでも、精神的なことでも、そうだと思うのですが、この現代において、人の心の救済は、どのように行われるのか？というのを考えて、全ての苦しみ、嫉みなどの負の感情を受け止めれくれる地蔵さまです。つまりは、偶像です。
『肥えかけ』の『肥え』とは、そのまんま『こやし』の『肥え』です。それを本来は大事にあつかうお地蔵様に「誰が悪い？誰が悪い？地蔵が悪い。」と唱えながら、肥えをかける…という、そういう信仰を想像しました。
能力がない、お金がない、生まれが悪い、社会が悪い、あいつが憎い、全て、地蔵が悪い…そんな感じです。
出、そんな私の中の想像の中の偶像を…今、小道具を作っているモノですから、残った紙粘土で作ってみようかな…と思いましたが、すぐに怖くなってやめました。小道具に凝りだしたら、思ったより、紙粘土が残らない…というのもあります。紙粘土が残らなそうで、本当に良かったです。
頭の中で考えたり、文章にしているうちは、それは、設定で済まされますけど、本当に形を作ってしまったら、冗談じゃあ済まなくなる…とビビってしまったからですね。ビビってしまって、良かったと思います。こまねち。
