学生演劇をやっていた関係で、表ブログの方で「脚本の書き方…」みたいな記事を過去に何回か書いてました。お陰さまで、ちょくちょく検索されているっぽいのですが、何しろ、昔に書いた記事。本当に検索者が知りたいことを書いていたのかな?と思うようになりました。
最終的に行きついたのは、上の記事で、要点をかいつまむと、「思いついたことを書き連ねて並び替えたら脚本になりますお」という感じで書いてたのじゃあないかと。
確かに、それは、正解ではあると思いますし、実際に、私はそんな感じで書いていましたが、あまり、親切な説明じゃあないな…と思いました。そして、これは、イメージなのですが、検索されているのは、中高生が多いのじゃないか?と。大学生になって演劇部とかに入ったら、書く先輩とか同期の人間が現れますからね。
だから、検索されているのは、演劇部とかに入ってない中高生。そして、文化祭とかで演劇をやることになった…とかじゃないかな?と想像いたします。
差て。それらを踏まえて、脚本の書き方を再考してみます。ちょっと、今日という時間の都合上、アウトライン…という感じになりそうです。
①作品のテーマを考える。
脚本を書く場合、特にそれが、文化祭でやる演劇とかなら、テーマがないと不味いでしょう。中学校、高校は、そういうのが好きでしょう。そういう意味では、無理して書くよりは、既存の脚本を使った方が、格段に楽です。それでも自分で脚本を書く、テーマを考える…というのなら…
- 自分が社会に関して問題視している部分。
- 自分が苦しんでいること。
- 自分が大切にしていること。
あたりを文章にします。書き言葉で書いても、人が読んでいる…と設定すれば、それは台詞になります。これらのことや、それ以外のことに関してでも、何か文章が書けないのなら、きっと、テーマを自分で作り出すことは出来ないでしょう。何か、マンガとかから、好きな台詞を借りてきて、繋ぎ合わせても、テーマは出てくる気がします。
ちなみに自分が考えていることを、そのまま台詞にすると主人公は自分になるので、どこかで置き換えが必要でしょうね。例えば私が消費税に問題意識を持っているとして、文章を書いて…そのままだと現代劇ですけど、時代設定を江戸時代とかにしたら、時代劇です。そんな感じで。
②テーマで書いた文章を話あわせてみる。
①で作った台詞を誰かが話しているとして、それを聞いている人を登場させて、適当に、突っ込んだり、否定したりしてみて下さい。自分から出て来たテーマは、どこか独りよがりでしょうから、どこかに突っ込む余地があると思います。
会話がどこに向かうかは、話をさせてみないと分からないですが、会話が生まれたら、それは、演劇のシーンで、脚本の断片です。
③後は設定を作って、起承転結をつけて…。
テーマと1シーンが出来たら、後は、そこに向かうように、設定を作って、登場人物を作って、起承転結をつけて…と、ちょっと乱暴ですね。ちょっとこの部分は、まだ、再考が出来ておりません。冒頭で紹介した私の過去の記事と関連記事にヒントがあるかも…???
ただ、最初に悩むのはテーマかな?と思い。自分が作品テーマを作っていた時のことを考えました。大学の学生演劇は必ずしも真剣なテーマがある必要はないですから、「メガネを主題にしてヒーローモノやりてぇなぁ」みたいなノリで書いた時もありますけど、きっと、求められているのは、真剣なテーマでしょう。
脚本は、書こうと思って書くモノじゃあなくて、結局、自分の心が大切にしている部分がなかったら、書けないモノだと思う訳です。なので、もしも、心の中にテーマがなかったら…徹底的にそれっぽさを究めるしかないでしょうね。そして、それも、大事なことだと思います。こまねち。