はじめに。
このエントリは、以下のエントリへのアンサーです。
特にアンサーするのは、以下の引用部分です。
アフィリエイターとして活動しているヤルキメデスさんが今も定期的に6月と12月に講演している演劇集団「やみいち行動」は私が学生時代のころから20年以上に渡って「無料公演」を続けているのはすごい面白いことだなあ。
【中略】
アフィリエイターでもあるヤルキメデスさんが、ここら辺の役者としての部分と書き手としての部分で有償と無料をどう考えているのかという、ご意見が目に入ったら面白いかなあ。
実は、私もnoteで文章を売ってみようと思っているので、そのあたりも含めて、アンサーとします。
無料の演劇に参加していること。
「やみいち行動」という団体に年2回出ています。無料です。もう知る人も少ないですが、もともとは「劇団その一(いち)」という団体から、アンチテーゼ的に発生した団体で、「ちゃんと演劇する」ことに対するアンチテーゼだと私は思っております。
無料であっても、交通費や時間は頂いているという考えもありますが、最近は、そこは最低限のお客さんの自己責任だと思っています。演劇にどう取り組むかは、本来的にはお金は関係ないのですが、「お金を貰っているのだからしっかりする」に対して、「無料だから好きなようにやる」ってのが、やみいち行動です。
実際は、そこそこしっかり稽古しているし、メンバーも年をとったせいで、年齢相応に「ちゃんとやる」という流れにはなりつつありますが…。
昨今は、私と同時期に学生演劇やっていた人が、セミプロ3000円のチケット代とかとるようになって、知り合いでも見に行くにはハードル高いなーと思うこともあります。
無料でやっているのは、少なくとも、「自分たちの演劇に金銭的価値がない」とか、「無料でやる矜持」とかいうよりも、有料でしっかりする演劇に大して、アンチテーゼだと思ってます。まあ、私が思っているだけです。
ブログも近いところあるのじゃないでしょうか?無料でやってるんだから(スマホのパケ代とかは私は知らない)、誤字脱字があろうと、論理矛盾してようと、ただの日記であれ、本質的には自由だし、読んでお金は損してないでしょ?というのはあると思います。パケ代は、知らない。
昨今の有料メルマガや、noteなどは有料だからしっかりしてるんでしょうなあ。大学演劇などに関わった人は、チケット金額などに関して深く考えたりして、「有料化」に関しては、色々と考えたはずです。願わくば、世の中の有料メルマガとかも真剣な思考の先にあって欲しいですが、支払い方法のカジュアル化などで、もらう方も、はらう方も、へいへい!とお気軽なのかもしれない。
それらをただ批判するのではなく、そういうカジュアルな意識にも、歩み寄る必要もあるかもしれないです。それは、悩む前に「売ってみる」というのが大事だと思いますが、魂のイケハヤ化には注意しないとダメでしょう。
ちなみに無料の演劇、チケット代とっても赤字という世界で演劇やってた私は、ユーチューバーすると、ほんのすこしの金額でもお金になるのは、かなりワンダフルな体験です。ちなみに出ている理由は単純に「楽しい」からです。まあ、しんどいこともありますが、合算すると、楽しいです。
小説は100円で売っている。
ところで、id:sasuke8とやってる文投げ部で小説冊子を作って演劇会場で売っております。まあ、ページ数は40から50ページ程度で、刷る手間、折る手間、ホチキスする手間などを考えると、100円でも赤字っちゃあ赤字なんだけど、100円という値段設定では揉めたし、その議論の果てにめんどくせーし、値段をつけると「売る」を意識しちゃうから、無料版をつくるわー…という流れになって、文投げ部名義で100円版5種類と、無料版1種類を作る結果になりました。
100円に対する意識も、sasuke8と私とは違うようで、氏も忙しいだろうから、このあたりの本質的な議論をすることもないだろうと思うのだけど、昨今のnote騒動が発生する数年前から、紙媒体と言えど文章に値段をつけようと試みた理由はありました。それは、無料でやっている演劇に対して、有料の覚悟を取り戻す一環だったかもしれないですし、ただ「やってみたい」という気持ちだったかもしれません。
無料のブログは、適当に書くけれど、100円という値段をつける以上、本気で推敲や修正を加えました。確かに自分はプロじゃあないけれど、書き上げた作品に対して、計測した訳じゃあないですが、おそらく20時間以上かけて推敲する作業は、ワンダフルでした。
もう、すっかり大人の私が、本気で費やした結晶に100円という値段をつけてみたい。100円という重さは人それぞれで、ぶっちゃけ、毎回買ってくれる人に「買ってるけど、読んでないねん」と言われた時は、全てのモチベーションが失われるような喪失感を味わいました。
値段をつけるということは、きっと、神聖な行為で、だからこそ無料であるのも良いのだけど、人生の一つのステップとして、有料化に取り組んでみた結果です。まあ、素人が書いた文章は100円でも絶対に買わない!という人もいれば、知り合いだから買うけど読んでないって人もいると思います。
飲んでなくなるジュースよりも、形に残る冊子の方がよいでしょ?と私は思うのですが、ジュースの方が好きな人も多いでしょう。
noteで100円で売ろうかと思っている。
以下のような記事を書いてました。
このエントリの完成版を100円で売ってみます。これは、私のGoogleアドセンス歴10年という経験を経た文章となり、知らない人が読んだら絶対に役立つであろう文章になると思います。知っている人は知っていることなんだけど、これしきの内容も知らないでGoogleアドセンス始める人が多数という現状と、これぐらいググったら、出てくるぜ!というメッセージでもあります。
まだ書いてないので、文字数的には5000文字、多くて7000文字くらいでしょうか。100円の小説冊子は3万文字以上あるので、紙代もかからないので、かなりのボッタクリの値段かもしれません。しかし、私はGoogleアドセンス初心者は100円払ってでも読んで欲しい!と思っているので、結果、売れるか売れないか?は別として、100円という値段には今のところ怯んでおりません。
昨今のnote情報商材化騒ぎ。
きっと、イケハヤさんは「買う人は自己責任でお金を払っている」と思っているでしょうし、自分の発信する情報に適した値段だと思っているのでしょう。はてなブログでも、月頭にPV報告会が行われますが、イケハヤさんはメルマガ的にブログ運営報告を読めるnoteを1200円で売っていて、アゴがハズレました。
1200円だぜ。
一番高いモノは8000円とか値段をつけたはります。まあ、買う人の自己責任なのですが、「稼げる方法」を販売するリスクは「稼げないじゃないか!」というクレームが来ることです。もしかしたら、購入している人は心が広いので、そういうトラブルは起きないのかも知れませんが、8000円とかは、私の金銭感覚的に冗談じゃあすまない金額です。
私が販売を予定しているnoteは「Googleアドセンスの利用規約違反を回避する」内容なので、確実に100円以上の利益をもたらすでしょう。買ったけど知ってた人も、再確認することに、意味があると思います。(一応、クレーム対策で1/3は無料で読めるようにしています)。
情報商材とは外れますが、この界隈では「月10万PV収益3万円は簡単です」という文言が多いけど、ウソこけ!と言いたいですね。イケハヤさんの弟子はWeb収入は3万円は突破してないですし。
高額な「稼ぎ方」が横行して、noteのイメージが「金」になっている部分は、運営がなんとかするのでしょう。イケハヤさんが売っている情報が、本当に効果があるのか?買った人は満足しているのか?というのは、時間が経てば、結果が出てくるのじゃないでしょうか。
話が飛び飛びですが、noteの有料記事も、自分の覚悟で値段をつけるのは、良いのじゃあないでしょうか。無料にこだわるのと同じくらいに「値段をつける」ということも大事だと思います。
まあ、お金をもらうことが苦しみになるのならば、やんない方が良いと思いますが、やって知ることも多いとは思います。
Googleもカンパ制のようなものをスタートさせようとしている。
これです。表示回数に対する広告報酬とは別に、コンテンツクリエイターへの収益機会を増やそうとする仕組みです。まあ、有料メルマガとか、有料noteを買うって行為が、既にGoogleコントリビューターが目指しているモノに近いのかもしれません。ちなみに、YouTubeにも、ユーチューバーへの投げ銭機能があったりします。
まあ、昨今のnote情報商材騒ぎも、払っている人は高知の田舎に住んでて、嫁と子ども二人いる細男へのカンパ的意識もあるのかもしれません。イケハヤさんと嫁との対談(文字だからチャットみたいなの)が250円で販売されてますが、ブログ・ナカノちゃんねるでは、普通にジャンプに関する雑談を無料で読めます(ステマ)。
これとか。
まあ、noteに関しては、買った人が満足しているのであれば。イメージが情報商材になったのは、わーわー騒いでる私達にも、責任あるでしょうし。
まとめ。
- 昨今のnoteの「稼げる」情報商材騒動は、買った人が、ちゃんと「稼げる」のか気になる。
- 本当に困ってる人が、ひどい目にあわなければ良いが…。
- 有料化は悪ではなく、値段と内容に責任が持てるのであれば、人生経験としてチャレンジして良いことだと思う。
- 決して、無料というのが最良というわけではない。でも、ブログとかは適当にやってもいいんじゃない?
てな感じです。イケハヤ氏の高額情報商材の真偽を確かめるには買うしかないですが、昨今の騒動を考えてみると、小説であれ、コラムであれ、ノウハウであれ、適正価格のnoteをみんなでいっぱい書くってのも大事じゃないか?と思っています。
それに関しては、また別の機会に書こうかと思っています。よしなに。