ジャンプ予想を書く!伝外超スデメキルヤ団劇

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この間の芝居を日記的に振り返る。

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 どうも私は、年に2回芝居をして、それが5年目くらいに突入しているみたいです。次出れたら10回目みたいです。どうも最近、最終日に向かって、ネタを変えたり、小道具を増やしたりして、最終日に壮大にスベる…ということを繰り返しているので、思い返す感じの日記を書いてみようか、と思いました。

 もしかしたら、本番に挑む気持ちとか、本番終了後の後悔や憤怒というのもが、演劇をやっている人には参考になるかもな。ならないかも知れない。

初日。


 時々、ネタにしているけど、「通し稽古」やってねぇ、という状態。音響、照明のキッカケの時に流れは確認しているけど、大丈夫かいな?と思っていた。そしたら、案外、なんとかなった。かなり不思議。

 長台詞も、練習してないのに、割と言えた。というか、私は、今、半引きこもりで、週に1度くらいしか他人と話さない生活をしているから、かなり、日常会話に難が出ていたのだけど、舞台の上では、不思議と言葉が出たから、不思議だった。

 日常会話と、舞台上で話すのでは、使っている回路が違うのかも知れないな。

二日目。

 本番前の心境は忘れてしまったけど、昨日受けたネタが今日は受けない、という状態。それが芝居の一発目だったから、動揺が全体に伝わったのかも知れないな。私は、今日受けることと、昨日受けることは違う!と思ったから、一番の見せ場の長台詞を丁寧にやることだけを考えた。

 ちなみに、恋心をこじらせて、「SATUKI LOVE」とタトゥーを入れるところを、彫り師が間違えて、「SATUKI ROVE」とタトゥーを入れられた・・・と言うネタ。ROVEには、「さ迷う」という意味があり、「私の心もさ迷っている」というのは、本番2時間前とかに、携帯でGoogleで「LOVE」に似た単語を探しながら考えた、付け焼刃にしては、結構、頑張ったと思う。初日の「さつき」→「殺気」の方が、多分、シンプルなんだけど、私はこっちが好き。会場に小学生女児(勿論親同伴)がいたから、英語ネタは分からなかったかも知れないけど。

 ただ、本番終了後に感じたのは、「笑いジャンキー」もしくは、「笑い声ジャンキー」というか、笑いのためなら、何やっても良い…みたいな雰囲気を感じた。20年もやってきて(私はその中の5年くらいしか関わってないが)、一回りして、演劇的に安易なことに流れてしまっているのじゃないか?と思えた。というか、履歴書から始まる無職ネタは、練習の初期から存在してたな。もしも、本人ネタが基盤になるなら、役を演じる必要はないわな。

 私は無職だし、色々と人生を引き算で考えた時に、結婚とかしないだろうな、と思っている。禿とかも、別にどうでも良い。だから、失うモノは、ほとんどないのだけど、会社を辞めた理由の一つが、演劇でも追ってくるなら、私は、次は、どこに逃げたら良いのかな。それとも、これは、乗り越えるべき試練なのだろうか。後、小学生の女の子の前で「無職」をネタにするのが、しんどいとうことに本番終了後に気付いた。自分は、大人として「不完全」だと思っていたけど、子どもの目を通して再確認…というか、初認識してしまった。

 世の中の小学生の人、全員に向けて。駄目な大人でごめんなさい。

最終日。

 24時のお客さんと、19時のお客さんの違いは分かっているのに、いつも、客層とズレたネタをやって、スベる。多分、19時のお客さんは、「演劇的」なモノが好きなんじゃないかと思う。だから、私の無職ネタとか、男性ホルモン(禿ってことだろうな)とか、そういう個人いじりのネタは、19時では、あんまり受けないのだと思う。笑い声が上がる上がらないは、好反応の一つのパラメーターでしかないから、実は、受けているのかも知れないが。

 ただ、個人ネタという安易なネタに走るよりは、演劇的に面白い、もしくは、逆に演劇的なところから、ズレたネタをしっかり作った上で、隠し味的にちょっとやるくらいで良いのじゃないかな?京都には、役者のパーソナルなことをネタにしまくる破廉恥な劇団があるから、そっちに任せれば良いと思う。

今後。

 個人ネタに関しては、今回は「亀岡ネタ」とか必要だったから、やったけど、封印する方向で考えている。あまりに安易で、そして、私の就職や禿や恋愛の部分等々は、今後、どんどんと悲惨になって、面白いことになるとは思えないからだ。多分、受けたのが今回がラストなんじゃないかな。30回の時は、私の離職記念だったけど、そこから、リアルに2年無職で、ずっと見ている人は「いつ働くのだろうか?」と疑問に思うかも知れない。

 個人ネタを封印にするには、他の役者からイジられるのも封印しないといけないから、それは、協力を仰がないといけないかな。そもそも芝居の中に入ってくるのは、私の今後が気になるからだろうか。個人ネタは私の鉄板ネタみたいだから、それを封印することは、反対されるかも知れないけど、よくよく考えれば、「面白いかどうか分からないことをする」んだから、むしろ、打率の高いネタをイージーに使い続けることは、目的に反している気がする。

 演劇で何かになりたい訳じゃあないが、同じことばかりをやるのも飽きてきたし、パーソナルネタで笑いが起きても、達成感が全然ない。

試練なのか?

 だがしかし、ここで考えているようなことも試練なのかも知れない。例えば、小豆洗い役ということで、小豆の日本一の名産地として「亀岡に移住する」ネタをして、地元批判を三日間続けてしまったが、「亀岡以外の小豆の名産地」を探す、とか、仮に個人ネタが出てくるなら、相手のもっとヒドイ笑いにならない個人ネタをぶつけることも出来たかも知れない。

 まぁ、それやったら、悪口大会みたいになるから、「演劇的に先輩でしょ?」とか、「舞台上で演技とか心理を分析」するとか、そういう部分でしか反撃しなかった訳だが。個人ネタの線引きとか、ブログには赤裸々なことも書くけど、そこまで私本人をネタにするつもりもなかったのだけど、そこも越えていかないと、ダメなのか。ブロガーとしての私は「歩く社会問題」もしくは「エンターテイメント鬱」と思っているのだけど…演劇でそれをやって面白いのかな。なんだか、分からなくなってきた。

 こまねち。