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1000円散髪は高いか安いか?理髪料金は昔に比べるとどうして高くなったか?という考察。

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 先日、散髪に行ってきました。その日記でコメントで、教えていただいたエントリがあったので、そのことを考えて見ます。

 何故、散髪・理髪の料金は、昔に比べると高くなったか?教えていただいたエントリから引用します。

1950年のころの10倍が相場だとすると、590円、大体600円がリーズナブルな料金だと思われます。1000円ショップでも高いな、と思います。なぜ、理髪料金が法外に上昇したか、解る人は教えてください。・・・「技術料」ということなのでしょうか?
理髪料金の不思議 - 虚虚実実――ウルトラバイバル

 私は、1980年の生まれで、1950年の頃は、まだ、生まれておりません。また、必要な情報を、氏のエントリから引用させて貰います。


        米      卵     JR    理髪料金

1950年   445    232    73      59

1985年  4788    350   727    2603

1998年  5060    282   820    3614


1950年の各物資の価格をそれぞれ1とみなすと

        米      卵     JR    理髪料金

1985年  10.8    1.5   9.96   44.1

1998年  11.4    1.2   11.2   61.3

 これらを見ると、お米やJRの料金は、10倍程度であり、卵は、価格を維持する中で、理髪料金は、1998年の時点で60倍近くなっております。確かに、理髪料金は、飛びぬけて高くなっている…という印象があります。

卵は?

 先ず、卵から考えてみると、価格を維持している…というのが、素晴らしいことのように思えます。しかし、昔をイメージしてみると、「卵はご馳走」というイメージがありますが、今は、一般的な基本的な食べ物…というイメージじゃないでしょうか。

 これは、想像ですが、価格を維持するなかで、高級品から一般品とイメージを変えた、そのバックボーンは、増産と流通の改善なのじゃないでしょうか。おそらく昔は、量を作っても、多くの地域に出荷するだけの流通力がなく、近くで作られたモノや、もしくは、鶏を飼っている農家の人が食べる…ような感じだったと思います。

 もしも、お米等と同じように卵も10倍の値段になってたら、今でも、高級品だったでしょう。でも、今は、卵は、菓子原料であったり、マヨネーズの原料の一つだったり、食品と同時に原料のイメージもあると思います。それは、つまり、量が作られている…ということなのじゃないか…と思います。

お米やJRは?

 次に、お米やJRの料金が10倍に…。これは、人口の増加と、経済の成長等々が関係しているでしょう。10倍というと、とんでもない金額に思えますが、基本的に、世の中にあるモノは、1950年代に比べると、値段が上がっています。また、インターネットで1950年代頃の大卒初任給を調べてみると、1万2000円〜3000円くらいの金額が出てきました。同じく現在は、20万3000円くらいみたいで、つまり約15倍くらいです。なので、初任給ベースで考えるなら、お米の価格や、JRの価格は、適正…もしくは、頑張っている方だと思いました。

理髪料金は?

 さて、ここからが、理髪料金に関してです。初任給ベースで考えるなら、59円×15=885円くらいが適正価格…という感じでしょうか。実は、引用したエントリの中にある「1000円散髪」という金額に、結構、近い金額になっています。でも、1000円散髪が適正価格か?と言えば、「価格破壊」の方が、近いイメージになっていると思います。

 そこで、1000円が物価上昇的には妥当…と考えた上で、それでも、3614円という価格は、3.6倍も高い…ということになります。では、その3.6倍は、どんな数字か?

 先ずは、技術料です。私は、1950年代当初の床屋さんの散髪時間、使っていた道具…等々は、詳しくありませんが、確実に、時間は伸び、そして、道具は高くなっているでしょう。私が先日行った理髪店では、4725円!支払いましたが、髪を切る前、切った後に、シャンプーをして、(断りましたが)耳の掃除もしてくるみたいです。顔剃りもしましたし、最後は、ドライヤーで整髪してくれました。全てが、価格の中に入っている感じです。

 それまでは、2000円の理髪店に行ってたのですが、シャンプーはありませんでしたし、顔剃りは、別料金でした(確か)。このようなサービスも1950年代の頃とは、違ったでしょう。これは、想像ですが、当時も、顔剃りは別料金であったりしたのじゃないでしょうか。

 サービスが増えた…という部分もありますが、消耗品の値段も上がっているでしょう。水、電気の価格変動には詳しくないですが、今は、暖房や冷房、音楽、照明が整っていることは、サービス業の必須になっていると思います。そして、それらが価格に上乗せされて、3.6倍の中に入っているのじゃないか…と思います。

 また、世の中の意識の変化もあると思います。「人は見た目が9割」なんて言葉もありますが、理髪・整髪も加えて、身だしなみに気を使うことが、一種の常識になっています。私は、その日の終りには洗い落とす整髪剤等々は、普段は、使わない方なのですが、多分、その考えは少数派でしょう。みんな、髪を整え、お化粧もするし、髭も剃る。

 つまり、身だしなみにお金を使う意識と、実際に使っている金額は、1950年代に比べると、かなり高まっているでしょうし、私が生まれた1980年代よりも、増えていると思います。参考金額の約3600円ですが、一回の散髪に8000円から1万円くらい使うお洒落さんは、決して、珍しい存在ではないと思います。

 その流れにのって、散髪屋さんが、ぼっている…とは、思いませんが、暮らしの中での重要度が高まれば、おのずと、金額も上がるのだと思います。そういう部分も、3.6倍には、含まれていると思います。

おわりに

 最後に。今まで意識してなかっただけかも知れませんが、1000円や、2000円くらいの価格帯の散髪料金は、ここ数年で増えている気がします。それは、世の中の不景気のせいかな?と思うのですが、社会経験が乏しい私ですので、そう思っているだけで、実は、昔から、3000円くらいを境にして、住み分けが行われていたのかも知れません。


 色々と長くなりましたが、1000円散髪というのは、割と、1950年代と比べても、適正価格。もしくは、経営努力がされているのじゃないかな?と思いました。ただ、単価を下げるということは、数をこなす…ということなので、サービス業としては、負のスパイラルに突入しないかが心配です。

 また、私は、頭髪をあまり気にしなくなったので、手軽に家で(それなりに)理髪できるアイテムがあれば、外に散髪に行かなくなるでしょう。まぁ、「それなりに」という部分が、私も、見た目9割の中にいるのですけど…。

 こまねち。